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ミンソクside
家に帰るといつも出迎えてくれる
Aの姿が見えない
おかしいと思いキッチンに行ってみると
Aが気持ちよさそうに寝ていた
いい匂いに誘われ鍋の蓋を開けると
まだ少し温かいクラムチャウダーが入っていた
Aはクラムチャウダーを作り
俺の帰りを待ってる間に寝てしまったらしい
Aの可愛いほっぺにキスをする
それでも起きないA
よっぽど疲れているんだな
クラムチャウダーを皿に入れ
ひとくち口に入れると
アサリの風味が口に広がる
やっぱりAの料理は美味しい
なのに何でコーヒーを淹れるのは
あんなに下手なんだろう？
俺には夢がある
今は親父の会社で働いているけど
カフェを開きたいんだ
親父にはその事は伝えてあって
会社は弟のジュンミョンが
跡を継ぐ事になっている
何でカフェを開きたいかって？
俺は高校生の時ちょっとやんちゃだった
俺は自分のこの童顔な
可愛らしい顔が嫌いだった
だから俺の事を可愛いって言う奴が居たら
暴力でそんな事を２度と言えないようにしていた
俺に勝てる奴なんていなかったし
思い上がっていたんだ
そんな時に出会ったルハン
自分だって女みたいな可愛い顔のくせして
「何！この可愛い子！るぅ気に入っちゃった！」
俺はいつもの様に暴力で解決しようとしたら
るぅは強かったんだ
あんな女みたいな顔のくせに！
俺は初めてケンカで負けた
そつなく何でも出来てた俺が
初めての挫折を感じた
途方にくれてると一軒のカフェが目に入り
入っていた
そのカフェは髭のマスターが
いかにも趣味でやってますよって言う感じの店で
客なんて全然いなかった
「おっ、坊主。初めて見る顔だな。何にする？」
「じゃあホットコーヒーを」
「はいよ。ちょっと待ってな」
そうして出てきた一杯のコーヒー
ひとくち口にいれると口に広がる
コーヒーの香りとコク
俺は今までコーヒーなんて
どれを飲んでも
そんなに変わらないって思ってた
でもここのコーヒーは違ってたんだ
それから俺はこのカフェに通い
マスターに弟子入りさせてもらった
ルハンとはあの後親友と呼べるくらい
仲良くなった
だって俺がいくら無視しても
ルハンが着いて来るから
怒るのがバカらしくなったんだ
それに話してみると凄く男っぽくて
俺達はすぐ意気投合した
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作者名：ぴー | 作成日時：2016年11月13日 23時
