5＋1 その3

夢 ページ28

【hokuto side】


今日はSixTONESとの仕事。
俺からしたら例の授賞式後初の6人仕事だ。

インスタで褒められたい！なんてアピールしてみたけど、樹にはスピーチの事でアホみたいに弄られたし
みんなの反応なんてたかが知れてる。

…なんて思いつつ。
気持ちはそわそわして、予定よりだいぶ早く楽屋に到着してしまった。

きっと1番だろうなと楽屋の扉を開くと、
意外にもそこには先客がいた。



北「お……おはよ、こーち」

高「おはよう北斗。この前はご苦労様、改めておめでとう」



眠いのか、花粉にやられてるのか
ぽやっとした目をさらに垂れさせてそう微笑んでくれたこーちに、俺も自然と頬が緩んだ。



北「…ありがと」



こういう時、変に茶化したりせず真っ直ぐ伝えてくれる所が彼の素敵なところだ。

俺は少し気恥ずかしくて、でも嬉しくて
いつもは少し距離を開けて座るところを隣に腰掛けると

こーちは横目で俺を見て少し笑った。



高「…俺、今朝北斗がレッドカーペット歩いてる夢見たんだよね」

北「えっ…？」

高「……自分の事みたいに嬉しくて、よっぽど印象に残ったんだと思う。なんかその後眠れなくて、早く来ちゃった。
…て、ごめん。変なこと言って」



…そんなこと言われたら、我慢が効かなくなるじゃないか。



北「……ほんと、何寝言言ってんだよ」

高「…ふふ、ごめん」



あー……何か他のこと考えないと。

……この前のフカヒレ、美味しかったな。

あの時は地元だからって、やたらこーちが張り切って案内してくれて嬉しかった。



…あぁもう。




・

次ページ→←前ページ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す