Rolling2 (ページ9)

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＊B.Iのメンバー出てきます！

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【hk side】

5年前。俺は念願のこーちと同じ高校に入学した。

人付き合いが苦手な俺は勉強とこーちの保護ばかりに打ち込んで、限られた友人のこーち含む幼馴染4人組と時間を合わせて帰ることだけを楽しみに過ごしていた。

廃校舎の音楽室。そこが俺らの待ち合わせ場所。
進路相談などで放課後も予定がある3年のこーちと健人を、俺と風磨で待っているというのがいつもの構図。

そんな俺と風磨は、学年はひとつ違い、陰と陽ってくらい性格は真逆だったけど、お互い好きなのが幼馴染、という事が唯一の共通点だった。

風磨に関しては俺よりも長く、健人に対する恋愛感情を抱いていて。拗らせすぎて若干やさぐれていた。
俺の前では｢中島、中島｣と彼の話ばかりする癖に、本人を前にするとツンとした態度に変わってしまう。

その頃の俺にとっては、それが少し不思議だった。

そんな彼は、いつもの様に彼らを待っていたあの日も大好きな彼のことを考えていた。その日の会話を、俺は今も鮮明に覚えている。

風｢なー、北斗は進路とか考えてんの｣

北｢俺はこーちについてく。一択｣

風｢んはは…、、そーか。そーだよなぁ。

……………俺はさぁ、慶応狙ってんのよ｣

北｢え……？そう、すごいね。なに目指すの？｣

風｢まー…弁護士にでもなって、中島を養うかね｣

北｢へぇ…その為にわざわざ東京行くの？健人と離れてまで？｣

風｢まぁ……、一旦離れて、冷静に大人しく勉強でもしようかなって。｣

一旦離れて、冷静に大人しく。

きっと彼にとっての愛の形は、そうやって距離を置いて、好きな人の普通の幸せを守るとこだったんだ。こーちが以前、俺にしようとした事と同じく。