53 ページ6
【jr side】
樹「ほんっとに………すいませんでした！！！」
きょもと俺の熱が下がって。
俺達は2人でこーちに土下座している。
樹「俺が………きょもといちゃいちゃしちゃったばかりに……熱が長引いちまって……！！」
大「余計なことは言わなくていい」
そんな俺たちの夫婦漫才をこーちはケラケラ笑って見て、頭をぽんぽんと撫でてくれる。
高「いいよいいよ。樹はいつも頑張ってくれてるからね。ゆっくり休めてよかった。おかげで、新人の育成にも力入れられたしね」
穏やかな彼の言葉に俺の頬は緩む。
彼は最初に出会った時から優しい。ここでバイトを始めた時から、ずっと。
俺は少し複雑な家庭で、地元にも関わらず一人暮らしをしている。そのせいか、ある事ないこと噂が先歩きして、バイトの面接に全落ちしていた。
大学の友人の北斗に紹介されて来たとはいえ、ここもまた駄目かなぁと半ば諦めていた所。彼は俺のそんな事情を気にもとめず、優しく受け入れてくれたのだ。
俺にとって、SixTONESは第2の実家。
そこに、大好きな人がいて。暖かい仲間がいる。これ以上幸せなことはない。
樹「休んでた時の分2倍働きます！ あと俺、京本大我のものになったとここに宣言します！」
俺が声高らかに告げると、きょもに腕をむぃ、と抓られた。……地味に痛いけど、彼の顔はむふふ、と幸せそうに笑っている。
高「素晴らしい心意気だけど……樹はSixTONESのみんなのものであってほしいなぁ。ま、大我とお幸せに」
そう言って仕込みに戻る彼の背中を俺は少し照れ臭い気持ちで見つめる。
こーちは一見頼りないけれど、誰よりも頼りになる男だ。
きょもはそんな所がどうしようも無く好きだったんだろうな。よく分かるよ。
………でも、君は俺を選んでくれた。
ありがとう。一生幸せにしやす！！！！
＊お知らせです！『apricot』ゆごじぇくんの新しいお話作りました😌癖強めなお話なので、それでもいいよ！という寛大なお心の方、よろしければチラ見して見てください…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 338人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななみや | 作成日時：2022年10月13日 22時
