夜明けのパンザマスト 緑×黒 ページ22
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「何度も言ってるけど………撮影込みの取材を受けるつもりは無いよ」
きっぱりと告げた言葉に、はぁぁ、と電話越しに分かりやすく落胆する溜息が聞こえた。
『んん………、北斗は綺麗な顔立ちしてるから、顔出ししたらもっと人気出ると思うけどなぁ。
どんなきっかけであれ、色んな人に読んでもらいたいし…君の小説』
「いや…いいのよ…そういうのは。田舎で細々と書いて過ごすことが、俺にとっての幸福だから」
目の前に広がる海のさざ波の音を聞きながら、
隣でくつろぐ顔見知りの猫を撫でてそう話すと
幼馴染の編集担当は少し時間を置いて、残念そうにそっかぁ、と呟く。
『まぁ…北斗がやりたいようにやるのが1番だから。無理言って悪かったね。』
「いや…俺の方こそ、世話になってるのに…ごめん」
『ううん。……じゃ、明日以降は新刊について話すから、よろしくね』
「ああ」
……俺の我儘のせいで上司に怒られてしまうんだろうなぁ
なんて思いながら電話を切る。
ふぅ、と息を吐いてぼんやりと海を見やると
先程までうっとりと目を細めていた猫が腕の中から抜け出した。
「あっ…、」
どこいくの…腹減ったのか?
……餌なら後で俺があげるのに。
ちょこちょこと小さな歩幅で進むのを目で追いかけた、その先に
…見慣れない、若い青年がいた。
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ななみや(プロフ) - おもちさん、コメントありがとうございます!気に入って頂けて嬉しいです!!お互いに影響し合いながら振り回していく2人を見守っていただけたら嬉しいです︎︎^^更新頑張ります! (2023年4月26日 20時) (レス) id: 79361d6db2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - きょもゆごの感じ最高です!!!!両方が両方に振り回されてる所とかもう可愛くてしょうがないです!!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください☆〜(ゝ。∂) (2023年4月25日 23時) (レス) @page35 id: 49ad13fc97 (このIDを非表示/違反報告)
ななみや(プロフ) - ぽむさん» ぽむさん、コメントありがとうございます!jrくん…ちゃんと沼に書けてるでしょうか…!とっても嬉しいです😭これからも宜しければお付き合い下さい! (2022年12月3日 12時) (レス) @page4 id: 79361d6db2 (このIDを非表示/違反報告)
ななみや(プロフ) - ちなさん» ちなさん!コメントありがとうございます♡わたしも書きながらygくんが心配になってきました…。珍しい組み合わせですが、感情ジェットコースターにして読んでいただけて嬉しいです…!笑更新頑張ります! (2022年12月3日 11時) (レス) @page2 id: 79361d6db2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 新作ありがとうございます!jrくんの沼加減が好きです…これから関係がどう発展して行くのか、楽しみです! (2022年12月3日 11時) (レス) @page4 id: 6e0ba5629e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななみや | 作成日時:2022年12月1日 23時