stray sheep

・ ページ19

08

*抜けがあったので上げ直しです(--;)


お喋りが楽しかったのか、こーちはいつもより酒を飲んでいて

ぽやぽやしながら手羽先の上手な食べ方を模索していたかと思えば、俺の肩に身を預けて電池が切れたように眠りだした



…もう我慢ならない、とタクシーを呼び
乗り込んだ後も彼はすやすや眠ったまま


手を握ってこーち、と声をかけると、その手を僅かな力で握り返す



…赤ちゃんみたい。



こーち、こーち。




｢…優吾｣




試しに下の名を呼んでみたら
特徴的な大きな黒目がぼんやりと俺を見上げた


俺だけに見せるそのあどけない表情に

…どき、と

何度目かの恋に落ちる音を聞いた



【yugo side】


｢優吾｣


｢ぇ、んっ、ん………｣



名を呼ばれ、瞼を開けば優しく口を塞がれた


…多分、ここはタクシーの中


意識が朦朧とする中、上唇を噛まれ、濡れた舌がその上を辿る


息が乱れて口を開くと、彼の舌が入り込んできた


ビックリして舌を少し引っ込めると、追うように奥に来て、俺の舌と自身のそれを絡める




…きもちいい。


身体の力が抜けて、彼の腕に縋りつこうとしたら、その手をやんわりと包まれた



｢ごめん…気分悪くない？｣


｢ん…きもちい……、｣


｢…良かった｣




真っ直ぐな目で見つめられてつい目をそらすと、今度は首筋に吸い付かれる

ネクタイを緩められ、首筋から鎖骨にかけて余す所なく何度もキスをされて

余った手は…ズボン越しに俺のモノに触れた




｢えっ……？！はぁ……んっ、ぁ……こえ、でちゃ…｣


｢……だして｣


｢ん……っ…や、やだっ…じぇす、…こんな…とこで…ひあぁっ、｣




ジェシーの硬くなったモノを太ももに押し付けられ、思わず悲鳴のような声をあげると
ルームミラー越しに赤面した運転手と目が合ってしまった

…恥ずかしくて、涙が滲む




｢も、…やだぁ……ん…っ｣


｢はぁ……くそっ……｣


｢うぅ……ん、んちゅ…っ、｣




苦しそうな表情で再び深く舌をねじ込まれ
脳みそが溶けるような快楽が俺を襲う


くちゅくちゅと卑猥な水音をたてて
もうどちらの唾液か分からないものをこくん飲み込めば
唇が離れてつぅっと銀の糸が伝った




｢…好きだよ……もう俺、抑えられない……｣


｢……ぁ……ぅん……、、……｣




その時着きました、と震えた声がかかり

ジェシーは欲情した瞳で俺を抱き上げた

・※→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す