stray sheep

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【yugo side】



家に入るなり、ジェシーは風呂を沸かして替えの服を準備してくれた。



……全身からジェシーの匂いがして

後悔と、幸福感が混ざり合う




「お風呂ありがと…」


「はぁい。ちゃんと温まった？」


「うん…」


「hehe…、眠そ。俺も入ってくる、ベッド使っていいからね」




これが現実じゃなくて、夢だったらよかったのに。




【jesee side】



風呂から出ると、こーちがソファの端に寄りかかって寝息を立てていた



夢みたいな現実に、思わず頬が緩む。



俺はこーちを起こさぬように注意を払いながら隣に腰掛けて、彼の寝顔を覗いた


伏せられた睫毛は近くで見ると想像以上に長く、質量があって


いつもセットしている前髪は額を覆い、より幼さを増している。


ひょこひょこ跳ねる柔らかそうな後ろ毛にそっと手を伸ばすと、それは想像通り、ふんわりとした優しい手触りをしていた




……かわいい。




彼の全てに、心が乱される。







「…ん……」



…その時、黒目がちな瞳がうっすらと開いた



「……おぉ、ごめん、起こしちゃった」



「んん…寝ちゃって……ごめん……、
俺、このままここで寝ていい？……狭いところの方が、落ち着くんだよね……、」



「…ほんとに？ベッドの方が疲れ取れるよ」



「いや…………お前の布団で、……寝たくない」



「え……、」



潔癖が入っているとはいえ、ちょっと傷つくことを言われた



「そっか……、じゃあ来客用の布団あるから、それだけでも使って。あんま使ってないから」



「……あ、あの……ごめん………」




……いや、


俺が浮かれ過ぎてただけか

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