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【juri side】
「久しぶり、じゃねーよ…んだその顔…」
彼を知りたいと思っている自分がいる。
…身勝手に、力になりたいと。
「…行くぞ」
【yugo side】
…なんで、こうなったんだっけ
必要最低限の物しかない殺風景な部屋
ふかふかのベッドの上に、2人でひとつの長い影が落ちている。
「やっ…じゅ、り」
「なにがやなの？」
「やだ…やめ…！んっ」
「…全然やだって顔じゃねーんだけど」
柔軟剤と煙草と、…綺麗な女の人が付けていそうな、香水の匂い。
…知らない匂い。
「んっ、ん、ぁ…、も、ィっ……く……！」
自分の欲が吐き出る感覚と同時に一気に身体の力が抜けて、樹の肩に頭を預けて息を整えていると、樹はそっと俺の腹部に手を這わせた。
「…酔っ払いに絡まれた、バイト先でパワハラ受けた、その他。どれ」
「…っは、え、？」
「嫌ならちゃんと抵抗しろよ。そーやっていつもされるがままになってんの？……ばかじゃねーの」
背中に回された腕に力が籠り、怒気を含んだ声が上から降ってくる。
…本気で怒ってるみたいな声。
やっぱり、樹は優しい。…でも、
「…樹には、関係ない」
俺がこんなだから、余計な心配をかけているだけで。
「痛いから…優しくしないで」
心臓の辺りの変な痛みに、思わず樹の身を離すと、樹は眉間に皺を寄せて俺を睨んだ。
「…は？」
「…優しくしないでって、頼んでる」
「…初対面で中 しする奴のどこが優しーんだよ、感覚バグってんだろ。…俺は優しくしてるつもりなんてねぇから、無理」
「…そういうことじゃ…………なくて」
俺が口籠もると、樹は片手で俺の両頬をぐいと持ち上げた。
「……ならいっそのこと、飛びっきり優しくしてやるよ」
「は…、？！ちょっ……」
身体を軽々と持ち上げられ、そのまま風呂場に運ばれる。
そしてシャワーで身体を流した後、樹はモコモコとボディーソープを泡立て始めた。
「…背中洗うけど、染みない？」
「う、うん…」
「…風呂上がったら、また俺の服貸すから。そんでちゃんと身体に湿布貼って、消毒して。一緒に家帰んぞ。」
「う……っ、ん………」
父さんに殴られた跡なんかより、心臓の方がずっと痛い。
…ジェシーと一緒にいる時は、痛くなかったのに。
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ななみや(プロフ) - おもちさん、コメントありがとうございます！気に入って頂けて嬉しいです!!お互いに影響し合いながら振り回していく2人を見守っていただけたら嬉しいです︎︎^^更新頑張ります！ (2023年4月26日 20時) (
レス) id: 79361d6db2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - きょもゆごの感じ最高です!!!!両方が両方に振り回されてる所とかもう可愛くてしょうがないです！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください☆〜(ゝ。∂) (2023年4月25日 23時) (レス) @page35 id: 49ad13fc97 (このIDを非表示/違反報告)
ななみや(プロフ) - ぽむさん» ぽむさん、コメントありがとうございます！jrくん…ちゃんと沼に書けてるでしょうか…！とっても嬉しいです😭これからも宜しければお付き合い下さい！ (2022年12月3日 12時) (レス) @page4 id: 79361d6db2 (このIDを非表示/違反報告)
ななみや(プロフ) - ちなさん» ちなさん！コメントありがとうございます♡わたしも書きながらygくんが心配になってきました…。珍しい組み合わせですが、感情ジェットコースターにして読んでいただけて嬉しいです…！笑更新頑張ります！ (2022年12月3日 11時) (レス) @page2 id: 79361d6db2 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 新作ありがとうございます！jrくんの沼加減が好きです…これから関係がどう発展して行くのか、楽しみです！ (2022年12月3日 11時) (レス) @page4 id: 6e0ba5629e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななみや | 作成日時：2022年12月1日 23時
