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第1章 不死鳥と呼ばれる少女 6 ページ7

「何事!?」

万姫を先頭に、情報室へと4人は入った。

「ブレイク反応です!!それもかなり大きいものです。」

情報員がコンピューターを操作しながら大画面にブレイクの反応ポイントを表示した。

「場所は日本!大阪です!」

その言葉を聴いて美香が誠人に凛々しい瞳を見せた。

「お父様。私がいきます。残念ながら『Phoenix』のメンバーは今全員任務で出ています。それに、日本でのブレイク所持者のみがディザイアを生み出す。取り返しのつかなくなる前に必ず終わらせます。」

しかし、美香の言葉に誠人は眉をひそめた。

「しかし、コレに関してはどれだけ力があれど、人数がいなければ・・・」

その言葉を美香は強気な姿勢で返した。

「お言葉をお返しするようですが、今現在、他の支部と連絡をとっている時間はありません!それに・・反応を見逃すような支部との連携は願い下げです。」

美香は強気な姿勢を崩さない。

その姿を見て誠人はため息をついた。

「わかりました。しかし、アージェを連れて行くこと。」

その言葉に美香は驚いた。

しかし、一番驚いたのは当の本人だった。

「ぼ・・僕を・・!?」

誠人は驚くアージェの手をさした。

「君は武器の選択が良いですね。あの部屋の中の武器は開発中のもの。使えるのはそれと後二つだけなんです。」

何のことかわからないアージェ。

説明の足りない誠人の変わりに万姫が言葉を続けた。

「ディザイアは破壊するしかない。けれど、破壊するには純粋な心を持つものがある武器を使わなければならない。あんたの持つそれ以外の武器ではブレイクには傷ひとつつけられないわ。そしてその武器はまだディザイア覚醒報告のない日本以外では出回っておらず、ましてや連携が取れない今・・」

誠人と万姫の言葉に震える武器を持つアージェの手を美香が握り締めた。

「!!」

アージェは冷たいその手に驚いた。

だが、冷たくもどこか暖かい手だった。

「ブレイクを持つもの、ブレイカーからディザイアが生まれてしまったら、戦えるのは私とあなただけ・・。一緒に戦ってもらえないかしら?アージェさん・・。」

美香のこの言葉にアージェの顔は引き締まったのだった。

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作者名:鳳かおる | 作者ホームページ:http://vanpaiatatinoohimesama.web.fc2.com/  
作成日時:2014年6月10日 15時

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