黒の不死鳥たち～Ｐarallel Ｗｏｒｌｄ～ (ページ5)

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第１章　不死鳥と呼ばれる少女　４ページ5

「前回の仕事で一般人をかばって銃弾三発・・受けたらしいですね・・・。」

その言葉に誠人の隣にいたアージェは恐怖でおびえた顔をしていた。

「たいしたことはありません。それに、傷はもうありませんし・・・」

その言葉に誠人は「そうかですか」とだけ言った。

ウィィィン

指紋認証が終わり、部屋の扉が開いた。

その部屋に入ったアージェは感嘆の声を上げた。

「うわぁ・・・すごい武器の数・・・。」

そんなアージェに誠人は笑いながら話しかけた。

「良かったらお好きなものを手に取ってみてください。」

その言葉にアージェの顔は一気にまぶしいほどの笑顔になった。

「はい！！」

そんなアージェを美香は「やっぱり男の子は武器がすきなのね・・・」と思いながら見ていた。

そして、ひとつの武器を手の持ったアージェは目を光らせて美香の元へと近づいてきた。

「Ｅ．Ａ最強のエージェント、美香さんは一体どんな武器を使うんですか！？」

先ほどまでの内気に見える青年とは思えないほど、アージェはハツラツとしていた。

そんなアージェに美香は笑いかけた。

「そうね。一緒に現場に出ることがあればお見せできると思いますわ。」

その言葉にアージェは肩を落とした。

そんなアージェを誠人が呼ぶ。

アージェと美香は誠人の元へと歩み寄った。

「アージェ。コレを見てください。」

誠人はアージェにある石を見せた。

アージェはその石に触れようとする。

しかし、その手は美香によって制された。

美香が触ろうとする手をつかんだのだった。

「コレには触れないでください。」

そんな美香にアージェは少しおびえながら「はい」と返事をした。

その様子を見ていた万姫が口を開いた。

「別に、大事なものだからとめたわけじゃないわ。あなたのためを思って美香ちゃんは止めたのよ。」

その言葉にアージェは首をかしげた。

その様子を見た誠人派説明をはじめた。

「この石はブレイクといって、人の欲望に反応する石なんです。」

アージェは何のことを言っているのかわからないというまた風に首をかしげた。

「映像を見てもらったほうが早いですね。」

そういって誠人がつけた映像にはアージェの目の前にあるのと同じ石を持った少女が映っていた。

～おまけ～
隊員ナンバー８三ヶ木(みかげ)楊(よう)
隊員ナンバー９瀬谷(せたに)水人(みずと)
隊員ナンバー１０高山(たかやま)昴(すばる)
隊員ナンバー１１海松城(みるき)梅也(うめや)