ep.1 ページ3
朝3時。新聞配達の仕事が始まる。
両親が亡くなった今、私の資金は両親が残した貯金と自分でバイトして稼いだお金だけ。
朝は弱いけど、今日も働かなくちゃ。
「あらAちゃん、おはよう。今日も元気だねえ」
『おはようございます!今日もいい天気ですねえ』
近所の人達と挨拶を交わしながら自転車を漕いで新聞を配達していく。
正直朝からハードだけど、奨学生制度にこんなものがあるなんて知らなくて飛びついた。
「そういえばAちゃん知ってるかい?この辺にもう1人、Aちゃんと同い年くらいの若い男の子が配達してるのよ!」
『へえ〜、そうなんですか!まだ会ったことないけど、いつか会えるんですかね笑』
なんてふとした会話が本当になるなんて、一体誰が想像しただろうか。
_入学式当日。
担任「えー。それじゃあ、今ここにいるヤツらが、将来人気声優になることを目指してこの学校の声優科に入学してきたヤツらだ。同じ志を持つもの同士、仲良くしろよ??」
担「自己紹介行こうか!阿部から〜」
………
江「えーっと、茨城から来ました。江口拓也です。よく聞かれるので先に言っておきますが、身長は187cmです!お願いしまーす。」
「「おー!!たけえw」」
担「よし、次。遠藤!……………遠藤??」
『…zzz………』
担「そういやこいつ入学式の時も寝てたな。こりゃ大物になるぞw
おい江口、起こしてやれ。」
江「はーい。………おーい??起きろー!」
『……zzz…』
江「…おーきーろーーーー!!!!!」
『……わあ!?』
「「wwwww」」
担「やっと起きたか。ほれ、自己紹介だ、遠藤。」
『あ、はい!ええっと…遠藤Aです。あの…よろしくお願いします!』
…………最悪なスタートだ。
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かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です。ご本人様方にも迷惑がかかります。ルールというものをちゃんとご理解下さい (2019年10月13日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みさき | 作成日時:2019年10月13日 20時