ひとりごと【作詞】

逃げるように生きる ページ35

無人の廃工場で
煤けた壁にもたれかかる
石でけずって落書き
僕の人生の縮図

あのプレス機にはさまれて
僕の夢は終わってしまった
唯一残った希望達も
重たいからここに置いてくよ

ついてこないでくれ
僕の旅路に 僕以外いれないように

容易く絶てる命だからこそ
大切に扱わなくちゃ
煤だらけの手で優しく触れて

あいつは汚れちまった
って言う奴ほど自分が汚れてることに気づかない
あんた基準で廻る世界じゃないのに
自分が善だと信じて疑わない

確か昨日はヤケ酒したんだ
過去の未練に無意識に囚われて
目が覚めたらあの廃工場

どうしようか一人でやろうか
あの頃は相棒がいたよな
今僕の隣には悲しみ
僕に寄り添うただひとつの悲観

虚しさと儚さの果てに
それでもまだ死にたいと言えるか
言ってみせろよ
栄華の夢も捨てて

失望するのは期待したから
泣きたいのはこのままで終わりたくないから
納得のいく最期であれ
逃げるように生きろ

ただ
逃げるように生きろ
僕は
逃げるように生きる
僕等
逃げるように生きる

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