ひとりごと【作詞】

ニヒリズム ページ23

どうせ虚無だ この世なんて
意味が無い 枯れ果てた土地
オアシスすらも油が浮いて

僕らだってどうせ虚無で
アンチニヒリズムの浅はかな妄想

羽虫を指で押し潰すように
花を茎からへし折るように
僕ら心臓を撃ち抜かれて
そんな安い命のどこに
真価を問えというのだろうか

なんとなく生まれて
なんとなく生きながらえた僕らに
価値を見出すなんて
とんだ無いものねだり
虚無が嫌なら抗ってみせろよ
無に打ち勝てるもんは無い

僕らの命に意味などなくて
僕らの生に価値などなくて
でも生きていて欲しくて
でも生きるのは大切だと説きたくて

僕はだからこそって言いたくて
能動的ニヒリズムの主張
虚無だからこそ作り上げなくちゃ
無意味な「虚像」で己守らなきゃ

幻想 空想 過信 妄想癖
故に君だけに見えてる世界
そんなものを「価値」と呼んで
虚無否定は正しいというのか

いつかの苦痛を過去だと謳い
いつかの望みを未来と謳い
そんなのどうせ存在してない
だったら虚無だ 無意義だ 嘘だ

僕が嫌いなら殺してみせろよ
虚無が嫌いなら虚しさ捨てろよ
屈服してろよこんな世界に
真価を探して勝手に朽ちろよ
無いもんは無い
妄想以外の何物でも無い

だから生きようと思えたならば
虚無の流れに揺られたならば
虚しささえも愛しくなった
ってそんなのは真っ赤な嘘だ

孤独の闇に立ち眩み
僕は何だと立ち止まり
無価値なものだとあの日の僕が言う
僕はそれでも虚無主義だった

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