ひとりごと【作詞】

望郷の君よ、僕はこの町で待つ ページ3

この町の人は
ずいぶん温かいもんだな
当たり前の 挨拶とか
会釈とか
僕が僕でいるために
僕の心をとかすのに
その温みは十分だった
この町は物静かで
僕が生きるには丁度良いな
東京の少女が海に身を投げた
その涙はこの海に
野良猫が 塀をつたって
運んでく 小さな幸せ
綻んで 泣いて 夕日に染まる
そんな帰り道

いつでも帰ってこいよ
僕はここに居るから
生まれ育った町で
笑ってるから


この町の風は
ずいぶん冷たいもんだな
どこに行ったって 同じか
そりゃそうだ
君が君でいるために
この町が不要だというなら
出てってもいいよ
僕はこの町と待ってるから
君の旅路に不要なものは
長崎駅にでも置いていきなよ
思い出も 感傷も
明日を生きるにはいらないだろ
僕は留守番してるよ
怒って 泣いて 笑い合った
思い出と共に

いつでも帰ってこいよ
傷ついて死にたくなったら
何も語らなくていいから
帰ってこいよ


いつかは僕もこの町を
出て行くのだろうか
生まれ育った町に感傷を
残したまま
僕も変わり 季節も移ろい
大好きなこの町も変わり
人も変わり 景色も変わる
それでも僕はここに帰ってくるよ

だから
いつでも帰ってこいよ
諦めて首括る前に
何も言わずにこの町に
帰ってこいよ

子供みたいに泣いたっていいよ
大人気なく怒りちらしたっていいよ
受け止めるから 帰っておいでよ
辛くなったらこの町に
いつだって味方だ 友達よ

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