ひとりごと【作詞】

濡れた日記 ページ15

長い眠りから醒めて
怠い体を起こした
耳鳴りに動悸
あなたのせいだと悪態ついた
真夜中の号哭に
真夜中の中にいた僕は驚いた
これは夢だと言い聞かせて
浅い眠りにまたついた
夢なんかではないと
一番知ってるのは僕で
それでも隠してしまうのは
僕の隣には僕しかいないからで

僕に囲まれた四面楚歌
嘘吐きの僕が笑ってる
泣き虫の僕は彼の悲しみを
代弁して泣き叫んだ
あの夜にこそ意味がないから
せめてこの夜に名前をつけてよ
敵も味方もいない真夜中の事


浅い眠りから醒めて
痛む頭をさすった
不安が呼んでる
お前のせいだと指を指された
本心の雄叫びに
本心の外にいた僕は驚いた
黙っててくれと声を荒げる
眠りにすらつけなかった
時間を持て余した僕は
ふるびた日記をつけて
それを破れやしないのは
僕の中には僕しかいないからで

僕の殻を破った僕の
中に居たのはまた僕で
泣き虫の僕が僕の悲しみを
隠すすべを忘れただけ
この夢にこそ意味がないから
せめて無声映画 見させてよ
僕しかいない真夜中の事


ふるびた鍵付き日記に隠した
本音とはちきれんばかりの涙
どうか、慈しんで

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