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それから１週間後の日曜日。
翔「Aちゃん！」
「あ、渡辺さん・・・」
いつもの広場で待ち合わせたら君は普段と打って変わって、大人っぽい黒のスカートにピンクのニット。
おー、体の形がはっきりわかるピタってしてるやつ。ナイスすぎる。それに、ベージュのコートを羽織った彼女は少し不安げな表情で俺の近くに寄ってきて「・・・こんにちは」と曖昧に笑った。
きっと緊張してるんだろうなぁ。
笑顔が固いからなるべくそれを落ち着かせるように「待たせちゃったね、こっちだよ」って彼女の背中を押して車にエスコートする。
彼女はその間も不安な顔をしてて、「今日俺すっごい楽しみだったんだ」って笑うと彼女は「私もです」って頷いた。
ふわっと、笑う。
翔「本日一回目」
「ん？」
翔「ううん、どうぞ」
車のドアを開けて彼女を乗せると「ありがとうございます」と微笑んで、シートベルトを掴んだ。
・
・
・
翔「じゃあ、俺と、デートする？」
と言ったそのあと、彼女は「・・・え、」って分かりやすく戸惑ってて。
「・・・私なんかとですか？」なんて言うから「Aちゃんとデートしたら楽しそうだなぁって思って」と言うと彼女は、「してみたいな、デート」と呟いた。
「でも、デートしたことないんです。それでもいいんですか？」って問いかけてきて。
こんなピュアで可愛い子とデートするのも、なかなか無いから。
「俺がデート教えてあげるよ？」とカッコつけてしまった。
彼女の初めてをゲット出来るなんて、美味しいポジションだなーと薄く微笑む。
車内に緩く流れる洋楽。
彼女は少しだけ緊張したように、でも楽しそうに「ドライブ、楽しいです」と微笑んだ。
翔「そ？喜んでもらえて良かった。」
俺が微笑むと彼女は「渡辺さんが『デートしない？』って言ってくれてよかったです。あれからよく考えたら二十歳にもなって男性とデートしたことないとか恥ずかしいですよね」って笑う彼女。
んー、君はそういうピュアなところがいいんだよ。
翔「俺が初めてで嬉しいなぁ」
俺がそういうと彼女は少しだけ頬を赤くして「渡辺さんが初めてで、良かったです」と微笑んだ。
翔「ねぇ、その渡辺さんっていうのやめてよ」
「え？」
翔「俺、翔太っていうんだよね」
「翔太、って呼んでみて？」と彼女に視線を持っていくと彼女は「え・・・そんな年上ですし、」ってオロオロする。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい - おもしかったです！更新楽しみにしています！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: a62c72f2bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆりーる - lovetune houseを読んでて今回もすごくおもしろいです！うまく言えないんですけど作品全体がすごく好きです！これからも楽しみにしてます。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: ab2e82bdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年2月23日 2時
