�� ページ5
ビルを出て、Aちゃんがいる場所まで行くと彼女は「渡辺さん！」と俺を呼んだ。
花が咲くみたいな笑顔で呼ばれるとぐっとくるよねー。
きっと俺より５こぐらい年下であろう彼女はあどけなさが残ってて、純粋だ。
広場の奥の方にあるベンチに座って「いただきます！」と声を上げる君を見つめると嬉しそうにお弁当のパックを開けて「渡辺さん、ありがとうございます」と微笑む。
笑顔が眩しいな。
翔「どういたしまして(笑)」
「美味しそー」って笑う君を見つめて俺が食べ始めると、「あ、お茶買っておきました！」って俺に渡してくれて。
あぁ、気が遣える子なんだなーって感動。
見た目からして優しそうだし、ピュアっぽいし清純派。
お弁当を食べる君を見つめて、ずっと聞きたかったことを聞いてみた。
翔「ねぇ、Aちゃんなんで木曜日しかいないの？」
「あー、」と声を零した彼女は「他の日は、授業があるんです」と呟いて。
「木曜日だけ授業ないんです、私」って言うといつもはお店にいるんですよね。とここに来るのは木曜日限定だと俺に伝えた。
翔「へー、そうなんだー」
「はい！・・・どうかしました？」
翔「いや？なんで他の日はいないのかなぁってずっと思ってて」
「ふふ、そうなんですね。」
「あ、そういえばですけど、渡辺さんも木曜日は毎回来ますよね？・・・毎日来てたりしますか？」と俺に視線を向けてきた。
翔「いや、木曜日だけ。社長が決まって木曜日にここのお弁当食べたがるの」
「へぇーそうなんですね！だからいつも会えるんだ！」
彼女は純粋な目で俺にそういうと、嬉しそうに視線を逸らして微笑んだ。
天然？でやってるのかなぁ。
この子が計算してるようには見えないし。
俺がそう考えながら彼女を見つめると「・・・そういえばいつもサラダ弁当ですけど、社長さんって女の人なんですか？」って問いかけてきた。
翔「そうだよ、女社長」
「やっぱり！カッコイイんだろうなぁ、社長さん」
翔「ふふ、」
君が想像してる通りのかっこよさだと思うよ、と言おうとしたけどまぁいっか(笑)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい - おもしかったです！更新楽しみにしています！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: a62c72f2bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆりーる - lovetune houseを読んでて今回もすごくおもしろいです！うまく言えないんですけど作品全体がすごく好きです！これからも楽しみにしてます。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: ab2e82bdbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛美
| 作成日時：2018年2月23日 2時
