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「これサラダ弁当です」と社長のディスクの上に置くと一つだけなのを不思議に思ったのか「あんたのは？」と問いかけてくる。
翔「女の子とランチしてきます」
「ふーん」
社長は何回か頷くと長い髪を揺らして「時間には戻ってきなさい」と言うと席を立った。
翔「はーい」
お手洗いに向かっていく社長の背中にそう声を投げると、「翔太、女子社員食べるのもほどほどにしなさいよ」と相変わらず意思のはっきりした強い声が聞こえてきて、「了解です」と笑ってみせる。
今日は女子社員じゃないのでご安心を。
俺が笑ったのが気になったのか振り向いた社長はニコニコ笑う俺を数秒見つめて、「・・・早く行きなさい」ってドアを目で指した。
翔「じゃ、行ってきまーす」
ん、って返事した彼女は手を振って社長室のドアを閉めた。
あ、領収書渡すの忘れた。
まぁいいか。あとで渡せばいいだけだし。
Aちゃんの分も入ってるけど、社長俺に甘いから別にいいよねー。
我ながら、秘書としてはゆるゆる思考だけど。
社長はこんな俺でもそこに置いてくれるからねー。
開き直って、エレベーターに乗り込むと経理のナナセちゃんが「渡辺さん、ランチですか？」と二人きりなのを良いことに近づいてきて俺を近くで見上げてくる。
翔「そうだよ」
「へぇー、今日は先約ありかな？」
翔「ふふ、よくわかったね」
「なんか誘っても断りそうな顔してるもん」
ナナセちゃんはそういうと「次、予約して良いですか？」と悪戯っ子みたい顔で笑うから「もちろん」と頷く。
「やったぁ」と彼女は計算された甘い声で呟くと「じゃあ」とカフェテリアがある階で降りていった。
あー社長にああ言われたばかりだけど、ランチぐらい良いよね？(笑)
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ゆい - おもしかったです！更新楽しみにしています！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: a62c72f2bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆりーる - lovetune houseを読んでて今回もすごくおもしろいです！うまく言えないんですけど作品全体がすごく好きです！これからも楽しみにしてます。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: ab2e82bdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年2月23日 2時
