�� ページ19
少しだけ焦った様子で学食を出て行く。
いつも落ち着いてる君が慌てるのが不思議で。
それが妙に気になって、席を立った。
怜「あれんどこ行くの？」
顕「かわい子ちゃんのとこ」
怜「またー？」
呆れたような顔のながつを見つめて、「じゃあね」って3人に手を振った。
彼女が来た場所はあまり人がいない場所。
４階にある資料室に慣れたように入っていくから俺はそっと近づいてみた。
カチャ、って鍵が掛かった音。
ーA、
ー先輩、来ましたよ
ーふふ、待ってました。おいで？
コソコソとそんな声が聞こえて。
ん？と少しだけ違和感。
男の方の声に聞き覚えがあって、俺は記憶を巡らせてると、聞こえたのは甘い声。
顕「うっわ、」
マジか。
マジか。
マジか。
あの清楚なあの子が？
あのつまんなそうな、アイツが？
大学で？
割と派手なことすんな。
危機感とかねぇのか。バレたらどうすんだろ。
顕「・・・(笑)」
なんだかとんでもない秘密を抱えたような気持ちになって、笑みが零れる。
それと同時に彼女への興味が湧いてきて、口角を上げた。
資料室が見えるギリギリの場所で誰か出てくんのかワクワクしてると、暫くして出てきたのは俺がよく知るあの先輩。
顕「・・・マジか」
彼は何食わぬ顔して出てくると、俺を見つけて「お！顕嵐！」って微笑んだ。
顕「先輩、偶然ですね」
「おう、ちょっとな。お前ここで何してんの？」
顕「あぁ、ちょっと先生頼まれて」
「へぇ〜。そ？じゃあな。頑張れよ」
彼は端正な顔を緩めて俺に笑いかけると、スタスタと階段を下っていった。
あの子はあの先輩と付き合ってるのか・・・。
まぁ・・・納得。
だけど、先輩は彼女いないって言ってたよな。
最近？なんて考えながら、そこに突っ立ってると彼女が資料室を出てきて髪の毛直してる。
そんな彼女にそっと近づいて「・・・あのさ、この後英語同じだよね？」と声を掛けてみた。
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ゆい - おもしかったです！更新楽しみにしています！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: a62c72f2bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆりーる - lovetune houseを読んでて今回もすごくおもしろいです！うまく言えないんですけど作品全体がすごく好きです！これからも楽しみにしてます。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: ab2e82bdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年2月23日 2時
