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そして、次の木曜日。
翔「ごめんねー、今日は先約がー」
ってこのやりとり何回すんだよ。
俺ってばモテて大変。
いつもと同じように広場に向かい、彼女がいるそこまで行くと・・・・
「いらっしゃい！」
翔「え？」
また、おばちゃん？
「何その残念そうな顔ー。あ、Aちゃん？あの子ねー、バイト辞めちゃったのよー」とおばちゃんは言う。
「突然だったから私も寂しいわー」って。
翔「そうですか、」
なんでだろ。
またその日も先週と同じように、社長の大好きなサラダ弁当と、俺の好みの生姜焼き弁当を買って戻る。
翔「かわい子ちゃん、バイト辞めてました」
「あら(笑)」
残念だったわね、ピュアな美少女とデートまで行ったのに。と面白そうにする社長。
楽しそう。
翔「・・・でも急すぎるなー」
「あんたなんかしたんじゃない？(笑)」
面白がる社長は口角を上げて、お弁当のパックを開ける。
俺もその前に座って、同じようにパックを開けると「ん〜」って唸って自分がしたことを思い出してみた。
翔「・・・期待してたのかなぁ」
「何を？」
翔「いや、帰り際に・・・」
帰り際に彼女の期待外れなことをしたみたいだ、とを社長に報告すると社長は「あらら(笑)」とまた口角を上げて。
「まぁ、彼女の気持ちは分からないけど。抱いて欲しかったんじゃないの？(笑)」
なんて、意味深な笑顔を見せる。
翔「えー、じゃあ〜超勿体ないことしたー！」
俺がそう声を上げると社長は「ちょっとは落ち着いなさいよ」と呆れた顔で俺にそう言ってきた。
「まぁ、綺麗な思い出になったんじゃないの？」
翔「んー、そうですねー」
「ピュアな君との初デート」
社長はそういうと「ふふっ」と笑ってまたお弁当に視線を戻した。
確かに。
綺麗な思い出のままにするべきだよなぁ。
社長がそう言うんだし。
ピュアな君のために大人で優しい男になってあげた俺、大正解。
俺も楽しかったし。
また君と、会えたらいいね。
そしたらまた、水族館でも連れてあげよっかなー。
翔「(笑)」
俺はそう思って、彼女の純粋な澄んだ瞳を思い出して口角を上げた。
Fin・渡辺翔太の場合。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい - おもしかったです！更新楽しみにしています！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: a62c72f2bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆりーる - lovetune houseを読んでて今回もすごくおもしろいです！うまく言えないんですけど作品全体がすごく好きです！これからも楽しみにしてます。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: ab2e82bdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年2月23日 2時
