渡辺翔太の場合。 ページ2
木曜日、12:45。
会社があるビルから少し離れた広場で止まってる売店車に向かって歩くと、決まって
毎週木曜日だけいる君の姿を見つけた。
「あれ？渡辺さん？」
翔「今戻りなの？お疲れ様」
戻り途中の営業のサキちゃんが「これからランチですか？」って俺に笑顔で近づいてくる。
翔「ううん、社長のおつかい。」
社長あそこのお弁当がお気に入りなの、っていつもの君がいる売店車を指差すとサキちゃんは「社長秘書頑張ってください(笑)」と笑って俺を見上げた。
翔「ありがと。今度、またランチしよ」
「はい！あ・・・今日の夜なら飲み行けますけど？」
サキちゃんは一歩俺に近づいて「良かったらどうですか？」って首を傾げる。
あー、好き。
この瞬間、たまらなく気持ちいい。
翔「ふふ、だったら明日はどう？金曜夜だし」
「ふふ、そっちのが好都合ですね」
彼女はそういう妖艶に笑って「連絡、待ってますよ？」俺の腕を触ってからビルの方に向かって歩いて行った。
翔「ホテルが近いところ探そ、(笑)」
埋まってしまった翌日の夜の予定を頭に入れ、「どっか雰囲気のあるバーでも行くか」と考えてるうちにいつもの君の元気な声が聞こえた。
「いらっしゃいませ！」
翔「やっほ、Aちゃん」
「渡辺さん！」
「いつものですよね？」という君は毎週木曜日だけここにいる可愛い娘ちゃん。
可愛い顔立ちでいかにもピュアな子。
決まって木曜日はここのお弁当を要求する社長のお気に入りのメニューを把握してるからすぐに持ってきてくれる。
すっかり顔見知りになって、毎週木曜日はAちゃんに会いにおつかいに行ってるようなもん。
「サラダ弁当ですね。えーっと、渡辺さんは、何にしますか？」
彼女は透き通った瞳を俺に向けて「全部オススメですよ！」とニッコリ笑った。可愛い笑顔。
翔「んー、どうしようかなー」
「Aちゃんは、何が好き？」と聞くと「えっ・・・私ですか？」と言って並べられてるお弁当を見つめた。
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ゆい - おもしかったです！更新楽しみにしています！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: a62c72f2bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆりーる - lovetune houseを読んでて今回もすごくおもしろいです！うまく言えないんですけど作品全体がすごく好きです！これからも楽しみにしてます。 (2018年3月9日 22時) (レス) id: ab2e82bdbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美
| 作成日時：2018年2月23日 2時
