クイーンは薔薇がお好き 3 ページ50
何故かわからないけど、
私はここから逃げなきゃ、と思った。
でも、どこへ?
まず、私はどこからきたの?
必死で城の階段を駆け下りていたから、
女王と帽子屋が話していることも、
まったくわからなかった。
**
「…まずいな。物語に記憶を奪われはじめている」
「女王陛下。
次の物語でハッピーエンドに繋げば、
ネックレスは手に入りますよ」
「つまり、今回の物語をあの髭がやったように物語を破綻させなきゃならないと」
「そういうことです」
「…手間かけさせやがって」
「あ、''次''では会わないかもしれないので、
ひとつ」
「?」
「次の物語の時、
彼女は完全に''A''としての記憶を失っているでしょう。
だから、貴方が彼女を見つけ、ともにハッピーエンドへと物語を展開させなければなりません。
ご理解いただけましたか?女王陛下」
「…彼女の心を射止めるより、容易いことだ」
「左様ですか。では、さっさとこの物語を終わらせましょう」
「勿論」アーサーは息を大きく吸った。
「その者の刑を中止する。
これより裁判は、
議会を主権としたものとしようではないか!」
トランプ兵も、ティーカップも、
すべてが音を立てて崩れていった。
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奏理奈(プロフ) - 元気そうで良かったです(*^^*)次の更新を楽しみにしてます! (2017年12月29日 18時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 奏理奈さん» ありがとうございます!忙しいのですがなんとか時間を作って来れています(っ´ω`c)コメントありがとうございます〜! 奏理奈さまもお体に気をつけてくださいませ〜(*´`) (2017年12月29日 0時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
奏理奈(プロフ) - 最近更新早いですね!嬉しいけどお身体にきおつけてください(*^^*)ここで止められると続きめっちゃ気になります! (2017年12月28日 18時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
奏理奈(プロフ) - 久しぶりにアーサーメインですね!ルート導入による先のてんかいが楽しみです!更新頑張ってください(*^^*) (2017年12月27日 20時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - めりかなさん» アーサー「おかえりなさいませ、主。こんな時間まで夜更かしして…私と過ごすのを待っていたのですか?ああ、プレゼントはいつもの3倍の賃金で結構ですよ。二人きりで、良いクリスマスにしましょうね?」 (2017年12月25日 0時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/
作成日時:2017年10月3日 0時