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長靴をはいた猫 2 ページ42

「それ、うさっ…」

私が指した「それ」は、完全に、生の兎だった。

「はい。こちらを献上してまいりますので」

「王に?」

「王に。」

どうやって殺めたとかは聞かないでおこう。
私はその場で待っていることにした。


「…」

「おかえり。王は誰だった?」

「…聞かないでください」

アーサーはげっそりとしている。

「まさか、ししょ…んっ」

「駄目ですよ?侯爵…」

三男にキスする猫なんて聞いたこともないのだけれど。

「本当に、本当に握り潰したいほど嫌なのですが、

次のシーンは水浴びです」

「み、水浴び?」

アーサーは顔を歪めた。

「王が偶然、
貴方が水浴びをしている所に通りかかり、
私が貴方の持ち物は泥棒に取られてしまった、と
説明します。
そうすることで、貴方は宮殿へと招かれるのです」

「…それ、私の裸見せるってこと…?」

「ご心配なく。あの糞ひ王に見られないように致します」

「口調口調」

私はタオルを巻き、近くにあった湖で水浴びをすることにした。

「ああ…侯爵の水浴びはまさに天女の様…!」

「いや侯爵なのに天女って」

「!」

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奏理奈(プロフ) - 元気そうで良かったです(*^^*)次の更新を楽しみにしてます! (2017年12月29日 18時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - 奏理奈さん» ありがとうございます!忙しいのですがなんとか時間を作って来れています(っ´ω`c)コメントありがとうございます〜! 奏理奈さまもお体に気をつけてくださいませ〜(*´`) (2017年12月29日 0時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
奏理奈(プロフ) - 最近更新早いですね!嬉しいけどお身体にきおつけてください(*^^*)ここで止められると続きめっちゃ気になります! (2017年12月28日 18時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
奏理奈(プロフ) - 久しぶりにアーサーメインですね!ルート導入による先のてんかいが楽しみです!更新頑張ってください(*^^*) (2017年12月27日 20時) (レス) id: ea9afaeba3 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - めりかなさん» アーサー「おかえりなさいませ、主。こんな時間まで夜更かしして…私と過ごすのを待っていたのですか?ああ、プレゼントはいつもの3倍の賃金で結構ですよ。二人きりで、良いクリスマスにしましょうね?」 (2017年12月25日 0時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/  
作成日時:2017年10月3日 0時

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