何をするべきか ページ10
カイロ・レンは海を眺めていた。
母の死は、やはり彼にとって信じがたい出来事だ。
ナナに癒された傷は、跡形も無いが、彼の心には残っていた。
『ベン…』
カイロ・レンは振り向くと、死んだはずのハン・ソロが立っていた。
『…お前に会いたかった。』
「…父さん…俺は…どうすれば良いか分かっているけど…それが出来るかどうか分からないんだ…。」
『お前ならやれるさ。俺の息子だからな。』
「父さん…。」
『…知ってるさ。』
ハン・ソロは息子の頬を撫でる。
彼は決心した。手に握るライトセーバーを海へ投げ捨てる。ハン・ソロの姿は消え去った。
彼はカイロ・レンではない。ベン・ソロなのだ。
惑星オク=トー
ナナは、もう何処にも行けないよう、TIEサイレンサーを破壊していた。
(私は…何をしてるんだろ…)
膝をつき自分の手元を見ると、ライトセーバーがあった。ナナはライトセーバーを握り、燃えるTIEサイレンサーへ投げ捨てる。
『ジェダイの武器には敬意を示せ。』
「…!!…マスター・ルーク。」
『ナナ、ここで何をしている?』
ルークはライトセーバーを掴み、ナナに渡す。
「マスターは、私がシスと繋がっていることを知っていたのに、何故フォースを教えてくれたのですか?」
『確かに君の中には闇があった。だが、君には運命を変えられる力があると分かったんだ。』
「でも…私は…。」
『何も恐れることはない。お前の光で、みんなを導くんだ。…ナナ、お前に渡したい物がある。』
ルークはナナに、あるライトセーバーを渡した。
『これは、レイアのライトセーバーだ。ベンがダークサイドに行ってしまった日から、彼女がライトセーバーを握ることはなかった…。』
ルークは遠い過去を思い出しながらナナに語った。ナナはライトセーバーを受け取り、レイア・オーガナを思い出す。
『これを持って行ってくれ。きっと必要になる。』
「分かりました…!」
ナナはルークの言葉によって、再び正しい道へと歩き始めた。
「あ!マスター、駄目です…そういえば、ウェイファインダーはベンに壊されてしまいました…。」
『大丈夫、全て揃っている。』
破壊されたTIEサイレンサーには、もう一つのウェイファインダーが光っていた。
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気づけばだいぶ、お休みしておりました…。
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岡P(プロフ) - 素敵なお話しですね。これからも素敵なお話し楽しみにしています。更新心待ちにしています。頑張って下さいね。 (2020年10月5日 14時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年2月25日 18時