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真の姿 ページ9

デス・スター内


ナナは、荒れ狂う海を越え、デス・スターへ辿り着いた。中は想像通り荒れており、トルーパーのヘルメットや使えないブラスターが転がっていた。

短剣が指していた場所へ辿り着く。
そこは皇帝の玉座の間。朽ち果てて荒れていたが、どんな場所だったのか、何故か想像がついた。

ナナはある扉の前に立つと、扉は開き、導かれるように入る。
そこは、光のない暗闇で、ぽつんとウェイファインダーのみが怪しく光っていた。
ナナはウェイファインダーを手に取る。



「あんたは闇の存在。ジェダイなんかじゃない。」



突然暗闇の中から、もう1人のナナが現れた。
それは、真っ赤に燃えるライトセーバーを持ち、黒いフードに身を包んでいた。


「…ど、どう、いうこと…。」


もう1人のナナが攻撃を仕掛ける。ナナはそれに応戦し、隙を狙いその部屋から逃げ出した。
ナナは動揺してしまい、反動でウェイファインダーを落としてしまった。
拾おうとしたが、先に拾い上げたのは、カイロ・レンだった。


「…それを…返して…!」
「…パルパティーンには勝てない。殺されるぞ?」
「……お願い…。」
「…レジスタンスは終わりだ…!」


カイロ・レンはウェイファインダーを破壊する。
ナナはその光景を目にし、怒りに身を任せ、ライトセーバーで攻撃する。


2人は荒れ狂う海の波飛沫に打たれながら、ライトセーバーを振り回す。
ナナにはもう迷いがなかった。



その時、カイロ・レンには感じた。
遥か彼方遠い星で、母レイア・オーガナが息絶える瞬間を。レイアは命と引き換えに、息子に語りかけたのだ。
戦いの最中、カイロ・レンは振り返り、レイア・オーガナを想った。

ナナはその一瞬を見逃さず、カイロ・レンをライトセーバーで貫いた。その時、やっと彼女にも、レイアの死を感じることができた。

カイロ・レンは、傷口を抑え、痛みによって息がしにくいようだった。

ナナは自分を恥いた。怒りと焦りによって、道を見失ってしまったのだ。レイア・オーガナの死は、彼女にとって、胸がえぐられるような辛さだった。
彼も同じ思いだった。


「…ベン…。」


ナナは、カイロ・レンの傷口に手を当て、自らの命のフォースを分け与える。傷口が治り、カイロ・レンはナナを見上げる。
彼女は涙を流し、カイロ・レンに抱擁する。


ナナは、カイロ・レンが乗ってきたTIEサイレンサーに乗り込み、ある星へと向かった。

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設定タグ:スターウォーズ , カイロ・レン , ベン・ソロ   
作品ジャンル:SF
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岡P(プロフ) - 素敵なお話しですね。これからも素敵なお話し楽しみにしています。更新心待ちにしています。頑張って下さいね。 (2020年10月5日 14時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mini | 作成日時:2020年2月25日 18時

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