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翔太は携帯を充電するために
部屋の中を走り回っている
渡「え、そっちにコンセントある？？」
そんなことを聞かれたから
周りを見て見ても
コンセントをさす場所は見当たらなくて
A「ないよー！」
そんな返事をしながら
窓の外を眺めていた
さっきまであんなに騒がしかった商店街は
いつの間にか人が見えないくらい静かになっていて
時計を見るともう16時30分
お祭りに参加するのかなーなんて呑気に考えていた
でも、おかしい
それは
降りてきたはずの駅が見えないのだ
そんなに歩いた記憶はないのに
A「ねえー！翔太ー！！」
そう叫んでも
返ってこない返事
何故か返事が返ってこないので
心配になって翔太を探すと
佇んでいる翔太
A「どうしたの？」
そう翔太へ尋ねると
渡「ねえ、無いんだけど」
A「何が？？」
渡「コンセント」
渡「しかもさ、このホテル変だよ」
A「なんで？」
渡「テレビが無いんだけど」
渡「しかも、あんなに人がいたのに隣から物音1つもしないし、電波もほぼ圏外」
そう言われ携帯を取り出すと
確かにアンテナはたっていない
A「ねえ、翔太、窓の外見て見てよ」
そういい、翔太を窓へ連れて行く
A「あの商店街、駅から近かったはずなのに、駅が見えないのってなんでだと思う？？」
どんどんおかしな気持ちが募り
A「ここにいちゃいけない気がする」
そう伝えると
渡「俺も、なんか変だよなここ」
2人で目を合わせて
同時に頷く
ここを出なければ
そう思いドアを開ける
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年9月5日 0時
