不思議の国の魔法使い《1》 (ページ1)

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File.0 国際犯罪者No. ... ページ1

以下、某国国際犯罪者ファイル抜粋

No. ...
キャロル･ノーツ(Carroll Notes)

フランスを起源とする国際犯罪集団。
各国を股に掛け、宝石に装飾品、絵画やアンティークに至る迄を盗み出す。しかしながら、盗品を正当な所有者へ戻したり、後程返却したりと活動原理はやや不明な点が多い。
自身達をサーカス一座と称し、犯罪を演目を熟すように鮮やかで華やかな手口が目立つ。

▽ 概説

初出は恐らくフランスであるが、粗時を同じくしてイギリスでも発生している為詳細不明。構成員は4.5人だと思われるが、同時刻に同現場に出没する事が滅多に無く正確な人数は不明。
手口は主に、手品や奇術を用いた手腕で、華麗で豪華な舞台を思わせる。構成員の一部か全員か、変装術に長けており、変声機を使用せずとも数多の声色を扱うメンバーが存在している。
他者を殺害する手法は現在に至るまで報告されていないが、殴打や蹴り倒される等の被害はある模様。

構成員の服装が某児童小説に似通っていることから、該当小説の作者ルイス･キャロルより取って『キャロル･ノーツ』と呼ばれる。ノーツの意味合いは、音符というより子供たち、というニュアンスが強い。

上記のように不明な点が多い為、新たな情報を入手し次第各自追加修正を求む。

▽ 構成員

『アリス-Alice』

キャロル･ノーツの座長。
凡百奇術に長けており、サーカス舞台の花形を担う。
悪戯っぽく子供らしい態度を見せたり、恭しく丁寧な態度を垣間見せたりと掴みどころは無い。
主に、青や水色のワンピースフリルドレスに布地やリボンが踊る格好であり、頭には小ぶりなドレスハット。金色のラウンドグラスを掛けた、長髪プラチナブロンドの女。
服装の種類は多岐に亘り、青系統と白のフリルドレスという統一のみ確認されている。
仕組は不明だが、純白の翼を広げて夜空を自由に翔る。人々からは、奇跡を齎す天使と呼称される。

『マッド･ハッター-Mad Hatter』

飄々として巫山戯た雰囲気を纏う団員。
華々しい奇術で客の目を惹く事を得意とし、普段から軽々しい笑みを絶やさない。
客に対して菓子を配るのが好き。
青系統と白の衣装は、道化師を彷彿とさせる遊び心が垣間見える。タキシードにシルクハットを基調としているようだが、フリンジやロングコート、小さなぬいぐるみが付いていたり、とイカれた帽子屋然としている。黒縁のボストングラスを掛けている。
アリスの様な飛行はせず、人々の前から忽然と姿を消す。

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