父と子 ページ10
ナナは作業をしているハン・ソロの背中を見つめていた。振り返ったハン・ソロと目が合い、咄嗟に話しかけた。
「ソロさん…あの、本当に久しぶりですね。」
「あぁ、そうだな…。どうした…変な顔をしてるぞ。」
「変なって…微笑んでいるんですよ。」
久しぶりにハン・ソロに会ったことをナナは心から喜んでいた。彼はナナにとって、ある意味父親のような存在で、最高のパイロットだった。記憶が無くなっているとはいえ、ハン・ソロやレイアを忘れていなかったのは、血が繋がっていなくとも、一種の〈家族〉だと思っているからだろう。
ナナは、急いで残りの爆弾を設置すると、ハン・ソロの元へ戻る。
「ベン！！！」
ハン・ソロの声が聞こえ、急いで向かった。
ナナは嫌な予感がした。
狭く長い通路にハン・ソロと、カイロ・レンが立っていた。
「マスクを外せ、息子の顔が見たい。」
「…ベン・ソロは死んだ。」
ナナは2人の様子を黙って見ていた。
トルーパーが、ハン・ソロをブラスターで狙っているのが見えた。
(なんだか…このまま、見てるのがとても怖い…。)
ハン・ソロはカイロ・レンに近づいていく。
ナナには彼らの表情があまり良く見えないが、憎しみや悲しみ、懐かしさといった感情が伝わってきた。
(あいつが何かする前に行動しないと！)
次の瞬間…目を疑う光景を見てしまった。
「！！……ベン…。」
「……ありがとう…。」
カイロ・レンのライトセーバーが、ハン・ソロを貫いた。ナナはその一瞬がとても長く感じた。
ハン・ソロは息子の顔を愛おしそうに撫で、息子との思い出が走馬灯のように過ぎる。そして、赤い光が消えると、ハン・ソロは、通路下のコアへと落ちていった。
「あ…あぁあ！！そんな！！！よくも！！！カイロ・レン！！」
ナナはカイロ・レンに向かって叫ぶ。
遠くからチューイがカイロ・レンの腹を撃ち抜くと、それに応戦するようにナナはブラスターを連発した。
チューイの一撃が効いたのか、カイロ・レンは片膝をついた。腹の傷を押さえながら、ブラスターを撃つナナを見上げる。
「ナナ！！俺からは逃げられないぞ！！」
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mini(プロフ) - えりかさん» 読んでいただきありがとうございます！続き頑張ります。カイロレン、カッコいいですよね！ (2020年2月10日 23時) (
レス) id: 982950346a (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 読みました！！かなり続きが気になります！それにしてもカイロレンかなりイケメンですね！(^^) (2020年2月9日 21時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - えりかさん» ありがとうございます！続きは少々お待ち下さい！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - ほしきらさん» ありがとうございます！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 小説読みましまた！続きが気になります！ (2020年2月7日 22時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年2月5日 19時
