ベン・ソロ ページ9
【「私は行かないわ！…ベン…。」】
カイロ・レンはあの頃の記憶が頭から離れなかった。ナナのあの、自分に向けた目からは絶望の色が浮かんでいた。その目は、ダークサイドに落ちた時から何年経っても忘れられない。
それなのに、ナナはあっさりと記憶をなくし、レジスタンスや、ハン・ソロ、レイアと共に、苦しくとも明るい日々を暮らしていたと思うと、憎しみを感じた。
(お前の本質もダークサイドなんだ。…俺を裏切り、俺との関係も全て忘れる。…お前はなんて残酷なんだ…。)
フォースの繋がりで見た記憶、そして、その記憶を思い出すナナは、再びあの時のように、絶望し涙を流していた。
それを見たカイロ・レンは混乱した。
憎しみを感じていたのに、それは悲しみへと変わっていたのだ。
(…俺はまた…ナナを泣かせるのか…。)
カイロ・レンはその場から逃げ出し、最高指導者スノークの元へ急いだ。ライトサイドの誘惑を感じ、自分の未熟さに苛立ちを覚える。
「レン、何を怯えている？ルーク・スカイウォーカーの地図はどうした？お前は何をしている！？」
「申し訳ございません、最高指導者。」
「最高指導者、惑星ディカーのレジスタンス本部に標準を合わせました。現在スターキラーの充填を行なっております。これでレジスタンスも終わりです。」
「そうか、分かった。頼むぞ、将軍。」
アーミテイジ・ハックス将軍はカイロ・レンを横目に、心の中で勝利を感じた。カイロ・レンの失態を見ることができ嬉しいのだろう。
トルーパー兵を指示すべく、ハックスはその場を去った。
「お前の心を乱す者がいるな…。そやつのフォースを感じるぞ。よいかレン、そやつを私の元に連れてこい。私が指導してやろう。」
「……分かりました。」
カイロ・レンはナナを最高指導者の元に連れて行くことは反対だった。共に来て欲しいとは思っているが、最高指導者に受け渡したいとは考えていない。あいつは殺されるだろうとカイロ・レンは思った。
カイロ・レンはナナがいる拷問部屋へ戻る。
だがそこはもぬけの殻だった。
「……駄目だ。駄目だ！！駄目だ！！行くな！！」
怒りのままにライトセーバーで当たり散らした。辺りには激しく火花が散り、その様子に、誰も近寄ろうと思わなかった。
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本編と少し違うと思います…
ご了承下さい。
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mini(プロフ) - えりかさん» 読んでいただきありがとうございます！続き頑張ります。カイロレン、カッコいいですよね！ (2020年2月10日 23時) (
レス) id: 982950346a (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 読みました！！かなり続きが気になります！それにしてもカイロレンかなりイケメンですね！(^^) (2020年2月9日 21時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - えりかさん» ありがとうございます！続きは少々お待ち下さい！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - ほしきらさん» ありがとうございます！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 小説読みましまた！続きが気になります！ (2020年2月7日 22時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年2月5日 19時
