スター・キラー ページ7
【ナナ、俺とお前は似てるな…】
【…お前なら分かってくれると信じていたのに！】
ナナは目を覚ますと、また、拷問部屋の拘束具に身体を固定されていることに気がついた。
そして目の前に、胡座をかいてナナの顔を見つめるカイロ・レンがいた。
相変わらず仮面をつけているため、表情が分からない。
「…あんたなんなの！？私はあんたを知らないし、選択とかも知らない！…私自身が消した記憶なら、もう思い出さなくてもいい…。」
「…それでいいのか？」
カイロ・レンは立ち上がり、ナナの目線に合わせる。仮面を外すと、近くのサイドテーブルに置いた。
「本当に勝手な女だ…。」
「…記憶がなくて好都合だと言わなかった？」
「……。」
カイロ・レンはナナに手をかざした。
「お前の中にある記憶とフォースを呼び起こす。」
「！…ちょっと待って、フォース？」
カイロ・レンはフォースを使い、ナナの意識に集中した。ナナは体全体に衝撃を感じた。
(苦しい…やめて…)
「感じるぞ…今、Xウィングを考えていたか？」
「やめて！」
カイロ・レンのフォースがナナの記憶を探る。
ナナは圧迫感を感じ激しく苦しんだ。視界がチカチカし始め目を瞑る。
(このまま…こんな奴に)
ナナは自分にフォースがあるのなら、そのフォースを信じてみようと思った。意識を集中し、ナナはフォースに語りかける…。
『ベン！』
「…ベン・ソロ…！」
「！！」
カイロ・レンは動揺した。
まだ完全に覚醒していないナナのフォースが、カイロ・レンのフォースと繋がったのだ。ナナの中に、断片的に過去の記憶と、彼の傷ついた心が読み取れた。
『ベン！！マスター・ルークに何をしたの！？』
『違う！！…ナナ…俺と共に来い。俺たち2人なら、銀河を支配できる。』
『どうして…こんなことを…どうして、みんなを！！…私も殺せばいい！』
『他の奴らはどうでもいい！！』
『行かないわ！』
『…お前なら分かってくれると信じていたのに！』
2人の頭に、寺院に居た頃の記憶が投影された。2人にとって思い出したくない忌々しい記憶だ。
ナナは涙を流し、カイロ・レン…ベン・ソロを見つめた。
カイロ・レンはフォースの繋がりを切り、逃げるようにその場を去った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mini(プロフ) - えりかさん» 読んでいただきありがとうございます！続き頑張ります。カイロレン、カッコいいですよね！ (2020年2月10日 23時) (
レス) id: 982950346a (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 読みました！！かなり続きが気になります！それにしてもカイロレンかなりイケメンですね！(^^) (2020年2月9日 21時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - えりかさん» ありがとうございます！続きは少々お待ち下さい！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - ほしきらさん» ありがとうございます！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 小説読みましまた！続きが気になります！ (2020年2月7日 22時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mini | 作成日時：2020年2月5日 19時
