フォースと共に ページ12
吹雪の中、2人は見つめ合った。
「…俺はこの日を待っていたんだ。」
「…分かったわ。やり直しましょう…。」
ナナは手を伸ばし前に出す。
彼女は決意した。後戻りはできない。
そしてまた、一歩一歩ゆっくりと歩き出す。
「大丈夫、俺がお前を導く。」
カイロ・レンも手を差し伸べナナを待つ。
だが、2人の手が繋がれることはなかった。
ナナの手には、いつの間にか青いライトセーバーが握られ光っていた。彼女は、フィンが落としたライトセーバーに気付いて、カイロ・レンに気づかれないよう油断をさせた。そして、フォースを信じライトセーバーを引き寄せたのだ。
ナナはライトセーバーを強く握りしめ構えた。
「…あんたも、選択しなさい。カイロ・レンとして行くていくか、私の手を取って、ベン・ソロとして生きていくか！」
「………。」
カイロ・レンは、ライトセーバーを起動させ力任せにナナに攻撃をした。腹の傷で力も出ず、体力を消耗していたが、カイロ・レンは強かった。
ナナは、初めて使うはずのライトセーバーを巧みに扱い反撃をする。
2人のライトセーバーが交わる。
「お前にライトセーバーの使い方を教えたのは俺だ！俺に勝てるわけがないだろ！」
「……じゃあ、あんた忘れてるわ。……フォースと共に…！」
ナナは再び己のフォースに語りかけた。
彼女は素早く動き、カイロ・レンに攻撃を繰り返した。その勢いに、受け身を取ることしかできないカイロ・レンは、だんだん呼吸が荒くなっていく。
そしてついに、ナナはカイロ・レンの肩を突いた。よろめいたところを見逃さず、最後に一撃を与えると、カイロ・レンは顔を押さえながら倒れる。
彼には信じ難かった。
まさか自分が負ける側になるとは思わない。
カイロ・レンは、顔の傷を押さえナナを見上げた。彼女の目からは、悲しみによって涙が溢れている。ライトセーバーを高く上げ、彼に止めを刺そうとしていた。
だが彼女は、止めを刺さなかった。
出来なかったのだ。
その時、突然地響きがし、2人の間に大きな亀裂が走った。
大きな地震に異常さを感じたナナは、ライトセーバーを戻し、急いでファルコンに向かった。
(これで、彼にはもう会うことはない…。さよなら、ベン・ソロ…。)
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mini(プロフ) - えりかさん» 読んでいただきありがとうございます！続き頑張ります。カイロレン、カッコいいですよね！ (2020年2月10日 23時) (
レス) id: 982950346a (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 読みました！！かなり続きが気になります！それにしてもカイロレンかなりイケメンですね！(^^) (2020年2月9日 21時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - えりかさん» ありがとうございます！続きは少々お待ち下さい！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - ほしきらさん» ありがとうございます！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 小説読みましまた！続きが気になります！ (2020年2月7日 22時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年2月5日 19時
