対戦 ページ11
ナナとレイとフィンは、カイロ・レンから逃げるため、雪が激しく降る森の中を走っていた。
背後からは気配を感じず、ナナは逃げ切れたと少しホッとした。
だが、ホッとしたのも束の間、目の前からライトセーバーを持ったカイロ・レンが現れたではないか。
「さぁ、決着をつけようじゃないか。」
カイロ・レンはそう言うと、手を突き出し、隣にいたレイとフィンをフォースの力で突き飛ばした。2人は大木に勢いよく背中を打ち、地面に叩き落とされた。
「やめて！！！」
「…俺と共に来い。そうしたらお前の仲間は見逃してやる。だが俺を選ばなければ、そいつらは死ぬ。どちらかだ、ナナ…選択しろ！」
ナナは、倒れているレイとフィンに振り返った。
答えは決まっていた。仲間を犠牲にしてまで生きたいとは思わない。
一歩また一歩とカイロ・レンに近づいてゆく。
カイロ・レンは悦んだ。
卑怯な手を使ったとはいえ、彼女が自分を選んでくれたことに、この上無い幸せを感じたのだ。
手を差し伸べ、カイロ・レンはじっと待つ。
この時を待っていた。
「ナナ！！行っちゃダメだ！！」
その声にナナは足を止めた。
声がした方を向くと、そこには、青く光るライトセーバーを握るフィンが立っていた。
「……フィン…！」
「…お前…！！邪魔をするな！！裏切り者！！」
カイロ・レンはライトセーバーを振り落とし、フィンがそれを受け止め、反撃をする。激しい打ち合いに火花が散る。
ナナは倒れているレイの元へ行き、レイの腕を肩に回し立たせた。
「レイ！ここにはファルコンに乗ってきたの？」
「…ええ、そう…早く脱出しないと！」
「ナナ！！」
ナナは振り返ると、腹の傷を抑えながら立つカイロ・レンと倒れているフィンが目に入った。
フィンは大きなダメージを受け、目を瞑ったままピクリとも動かない。
「…レイ、動ける？」
「…うん、大丈夫。」
「チューイを呼んで、フィンを連れてファルコンへ向かって！…これは、私の戦い…。」
「駄目よ！！一緒に行かなきゃ！」
「…ファルコンで待ってて、すぐ行くから！！」
ナナはフィンを連れて行くようレイに言った。
レイは迷いながらも、ナナに言われた通りにチューイを呼びに行った。
ナナは目を瞑り、深呼吸をした。
そしてゆっくりと目を開け、カイロ・レンと向き合った。
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mini(プロフ) - えりかさん» 読んでいただきありがとうございます！続き頑張ります。カイロレン、カッコいいですよね！ (2020年2月10日 23時) (
レス) id: 982950346a (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 読みました！！かなり続きが気になります！それにしてもカイロレンかなりイケメンですね！(^^) (2020年2月9日 21時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - えりかさん» ありがとうございます！続きは少々お待ち下さい！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - ほしきらさん» ありがとうございます！ (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 小説読みましまた！続きが気になります！ (2020年2月7日 22時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年2月5日 19時
