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example ページ6
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ、と聞き慣れた無機質なアラーム音でハッと目を覚ます
目を開けると、見慣れた自室の天井が目に入った
「………夢、か」
やけにリアルな夢だったな…なんて思いながら、額に滲んだ汗を拭う
あの男の子の殺気を全身に浴びた感覚が未だに残っており、何とも言えない恐怖感が体を纏っていた
今日は火曜日、少し頭が痛い気もするが仕事に行かなければならない
仕事に集中すればこの悪夢も忘れられるだろう…そう思い、出勤準備にとりかかる
スマホの画面を見るとAから連絡が入っていて、急に同僚の代わりで隣県へ出張に行かなければならなくなった、とメッセージが送られてきていた
出張といってもすぐに終わるらしく、1、2泊したら帰ってくるらしい
了解、と簡単に返信して朝食の準備にとりかかる
生憎だが俺は料理が一切できないため、朝食はいつも某有名パン工場の食パン
こんがりと焼けたトーストを咥え、さっとスーツに腕を通し少し早いが会社へと向かった
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作者名：音羽リン
| 作成日時：2020年2月5日 14時
