かやさんリク5 ページ20
成亮Side
あんなに怖がっていたAが今治療中だと考えると落ち着かなくて、暇つぶし用の本を持ってきたけどまったく頭に入ってこない。
何度も時計をチラチラみながら待ち続け、よううやく目を赤くしたAが城島先生と共に出てきた。
「お疲れ。ありがとうございました。」
Aの頭を撫で、城島先生にお礼を言う。
「かなり深かったけど、なんとか神経は残せたわ。」
「良かったです。本当にありがとうございました。」
「Aちゃんも頑張ってくれたもんな。
ご褒美にシール選ぶか？」
城島先生が、子供向けのシールが入ったカゴをAに渡す。
Aはいらないと突っぱねると思ったけど、予想に反してシールを物色した。
「じゃあこれ、祐くんにおみやげ。」
Aが選んだのは、祐が大好きなゲームのキャラクターのシールだ。
歯医者に来て泣くような子供っぽさを見せたかと思えば、子供が好きなシールを持って帰ろうと母親らしさを見せる。
それにどこまでも惹かれる。
「祐、喜ぶだろうね。
変なところにイタズラで貼らないように、見張って置かないと。」
「そうだね。
前なんか、ダメだって言われてたのに床にシールを何回も貼って、成亮さんからお尻叩かれてたもんね。」
「ほな、次は来週あたりにクリーニングに来てな？
そろそろ祐くんも検診の時期やから、一緒に連れてきて。」
「えー…まだあるの？」
Aが口を尖らせる。
本当に、怖がりなんだから。
「クリーニングやから、痛いことせーへん。
ちゃんと来るんやぞ？」
「ちゃんと連れていきます笑」
城島先生に改めてお礼を言い、俺らは車に戻った。
「それで、これからどこに行きたい？」
「アスレチック！！」
キラキラした目でそう即答するのが凄く可愛い。
ずっと、アスレチックに行きたいって考えてたんだろうな。
家に寄り祐を車に乗せて行ったアスレチックでは、祐もAも大はしゃぎだった。
「おとーさん！早く早く！」
「もー、遅いよ！」
「今行くって！」
運動音痴と運動不足の体にムチを打って遊んだが、この笑顔が見れれば悔いはない。
…なんて思ったのも翌日までで、なんと2日後に筋肉痛がやってきてしまった。
「シゲ、歯医者の後アスレチックで遊んだって聞いたんだけど、今さら筋肉痛きてんの？笑」
出勤早々、俺の歩き方を不審に思った貴久さんに笑われた。
「もっと鍛えておきます笑」
続く (更新停止中)
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かな - このお話大好きです！更新まってます！ (2019年3月15日 20時) (
レス) id: 370aedeca5 (このIDを非表示/違反報告)
まさ - 更新楽しみにしてます！ (2018年12月30日 11時) (レス) id: 1a9a4a3f85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いております。リクエストなのですが、主人公ちゃんが体調を崩してしまったけど、それを隠してシゲと外に出かけてその出かけた先で主人公ちゃんが倒れてしまうようなお話が見たいです！ (2018年11月20日 7時) (レス) id: d682aba4cc (このIDを非表示/違反報告)
はるあ(プロフ) - 増田くんお医者さんバージョンも見たいです！ (2018年11月12日 11時) (レス) id: 6620f45835 (このIDを非表示/違反報告)
gaku2010aya(プロフ) - はじめましてです。いつも楽しく読んでます。もしよければ、ゆうくんが体調を崩して入院してしまうお話が読みたいです。よろしくお願いします (2018年11月11日 23時) (レス) id: 745be5a5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2018年11月4日 10時
