かやさんリク4 ページ19
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城島先生に診療台に座らされ、緊張と恐怖はピークになる。
横からは大嫌いなドリルで削る音がして、背筋がゾワッとする。
「そないに怖がらんでも。
いつ頃から痛かったん？」
1ヶ月くらい前のからだけど、前に放置していて先生から怒られたことを思い出すと正直には言えない。
「…おとといくらい？」
「なんで疑問系やねん。
まあええわ、見たらだいたい分かるから。」
城島先生は、そういって台を倒した。
上から城島先生に迫られると、口を開ける気にはなれない。
「ほんと、祐也くんはお母さんに似たな笑
せや、祐也くんみたいに、旦那さんから抱っこしてもらいながら治療するか？」
「やだ。」
「だったら、ちゃんと口開けて。」
いじわる。
だけど、城島先生だったら成亮さんを呼び兼ねない気がして、諦めて口を開けた。
「あー、かなりガッツリやられてんな。
これ、相当前から痛かったはずやで？」
なんでバレちゃうかなぁ…
「ごめんなさい。」
「ほんっとに、早く来れば痛みやって少なくて済むのに…
1回削った歯は、もう元に戻らないんやで？」
「それ、成亮さんにも言われた。」
「しっかり者の旦那で良かったな。
Aちゃんにはちょうどええな。
じゃ、さっそくやるで。
塗る麻酔するから、口の中マズくても我慢してな。」
口の中を触られるだけで、体がガチガチになる。
「しばらく待ってな。
みんな、元気にしとるか？」
ガチガチな私を見兼ねてか、城島先生が関係ない話をしてくれる。
「この間、祐くんが熱を出して中耳炎になっちゃって大変だったかな？
あとの人は、みんな元気にしてる。」
「ちょっとは昔の兄ちゃん達の気持ち分かったんちゃうか？笑
Aちゃんも小さい頃、泣き喚いて大変やったんやで？」
小さい頃を知っている人は、こういうとき厄介だ。
「今はしないもん。」
「ほな、治療も大丈夫やな。
本番の麻酔するで。」
揚げ足取らないでよ！
城島先生に押さえられているせいで口が閉じられないまま、麻酔が近づいてくる。
泣きたくないのに涙が目にたまり、視界がぼやけたところで、チクッとした。
「もうちょっとやからがんばれー。
…はい、終わった。
なんや、大泣きやん笑」
城島先生は笑いながら顔を拭いてくれた。
それからは麻酔のおかげで痛くは無かったものの、音だけで痛い感じがして、治療が終わった頃にはぐったりしてしまっていた。
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かな - このお話大好きです！更新まってます！ (2019年3月15日 20時) (
レス) id: 370aedeca5 (このIDを非表示/違反報告)
まさ - 更新楽しみにしてます！ (2018年12月30日 11時) (レス) id: 1a9a4a3f85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いております。リクエストなのですが、主人公ちゃんが体調を崩してしまったけど、それを隠してシゲと外に出かけてその出かけた先で主人公ちゃんが倒れてしまうようなお話が見たいです！ (2018年11月20日 7時) (レス) id: d682aba4cc (このIDを非表示/違反報告)
はるあ(プロフ) - 増田くんお医者さんバージョンも見たいです！ (2018年11月12日 11時) (レス) id: 6620f45835 (このIDを非表示/違反報告)
gaku2010aya(プロフ) - はじめましてです。いつも楽しく読んでます。もしよければ、ゆうくんが体調を崩して入院してしまうお話が読みたいです。よろしくお願いします (2018年11月11日 23時) (レス) id: 745be5a5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2018年11月4日 10時
