かやさんリク3 ページ18
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「タカくんだ！」
「ゆうー！元気だなー」
「うん！」
朝、タカにぃに家に来ると、祐くんはすぐさま駆け寄っていった。
タカにぃも、それが嬉しくて顔がニヤけている。
「すみません、夕方から仕事なのに頼んでしまって。」
「いいのいいの。
ウチのいつまでたっても子供っぽいバカのせいなんだから。」
「子供じゃないし！バカじゃないし！」
タカにぃはいっつも意地悪なことばっか言う。
「まあまあ。貴久さんもAが可愛くてつい、からかっちゃうんだから。」
「シゲ！」
顔を赤くして怒っているのを見ると、本当なのかもしれない。
「なになに？可愛いって思ってんの？」
「うっさい。早く歯医者に行けば？」
ほんと、慶にぃまでとは行かなくても、もうちょっとデレデレしてくれたらいいのに。
「じゃあ行くよ。」
「もうちょっとゆっくりしていかない？」
「していかない。
終わったら、祐も連れてどっか遊びにでも行こうと思ってるし。
時間なくなったら困るでしょ？」
「でも今日は夕方から仕事だから、仮眠取らないと。」
「まだ若いから平気だよ。
たまには家族サービスしないと。」
普段からいっぱい家族サービスをしてくれてるんだけど、3人で出掛けられるのはやっぱり特別で嬉しい。
祐くんとタカにぃに行ってきますをして、私は終わった後のお出かけのことだけを考えて車の助手席に乗っていた。
「ついたよ。」
来たのは、昔から通っている歯医者さんだ。
車から降りるのを渋っていると、成亮さんが苦笑いで助手席のドアを開けた。
「ここまで来たんだから、観念しなよ。」
手を引かれて車から降り、中に入る。
入った瞬間、歯医者特有の嫌な臭いが鼻をついて、全身に鳥肌が立った。
「久しぶりにはなって欲しくないんやけど、久しぶりやなぁ。」
「城島先生…！」
ちょうど待合室の椅子に座ったとき、城島先生が診察室から出てきた。
ここに入るだけで嫌だった私は、祐くんの検診も成亮さんにお願いしていたから、もう何年か振りになる。
「そんなに俺のこと嫌わんでもええやろ？
車から中々降りてこーへんの、見えてたで？」
まさか、見られていたなんて。
「さっそく始めよか。」
「え？準備良すぎ！」
結局成亮さんに背中を押される感じで、私は診察室へ入った。
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かな - このお話大好きです！更新まってます！ (2019年3月15日 20時) (
レス) id: 370aedeca5 (このIDを非表示/違反報告)
まさ - 更新楽しみにしてます！ (2018年12月30日 11時) (レス) id: 1a9a4a3f85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いております。リクエストなのですが、主人公ちゃんが体調を崩してしまったけど、それを隠してシゲと外に出かけてその出かけた先で主人公ちゃんが倒れてしまうようなお話が見たいです！ (2018年11月20日 7時) (レス) id: d682aba4cc (このIDを非表示/違反報告)
はるあ(プロフ) - 増田くんお医者さんバージョンも見たいです！ (2018年11月12日 11時) (レス) id: 6620f45835 (このIDを非表示/違反報告)
gaku2010aya(プロフ) - はじめましてです。いつも楽しく読んでます。もしよければ、ゆうくんが体調を崩して入院してしまうお話が読みたいです。よろしくお願いします (2018年11月11日 23時) (レス) id: 745be5a5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2018年11月4日 10時
