かやさんリク2 ページ17
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久々に一人でゆっくりお風呂に入りリビングに戻ると、成亮さんは祐くんを寝かしつけて戻ってきていた。
「祐くん、今日は寝付くの早かったね。」
「疲れてたんじゃない？」
ソファで本を読んでいた成亮さんの隣に腰を下ろす。
その瞬間、成亮さんが私の手を掴んできて、嫌な予感に満たされる。
「な、なに…？」
「いやー、痛み止め飲んでたみたいだからどうしたのかな？って。」
やっぱり、嫌な予感的中。
「あ、ちょっと今、女の子の日で。」
「結構長く風呂に入ってたのに？」
そうだ…いまお風呂上がりだった。
「頭が痛くて…」
「偏頭痛の薬はこれじゃないでしょ？」
「間違えて飲んじゃったみたい」
我ながら、苦しい言い訳だ。
「あのね、嘘ってバレバレ。
ご飯のときもあまり食べてなかったことを考えると、歯でも痛むの？」
どうしよ、とりあえずごまかさなきゃ！
「違うよ！全然痛くない！」
「ほんと、嘘つけないんだから。
明日は、俺は夕方だしAは土曜で休みだから、明日の朝イチで行くよ。」
明日って、心の準備をする暇もないじゃん！
「まだ大丈夫だよ。
そんな、明日行かなくたって。」
「声震えてるよ。」
「だって…」
怖いんだもん、とは恥ずかしくて言えない。
俯いていると、成亮さんの声が上から降ってきた。
「しょうがないな、俺もついてってやるから。」
「ほんと？
あ、でも祐くん…」
成亮さんもついてきてくれるのは心強いけど、祐くんが一人になってしまう。
「貴久さんも、明日の昼間は家にいる予定だから、事情を話したら預かってくれるよ。」
「事情、話すの？」
「まあ、事情くらいは話さないと。」
「貴にぃ、怒るかな？
虫歯放っておいたなんて言ったら…」
つい、口を滑らせてしまった。
「虫歯だって気づいてたの？」
成亮さんの顔色が変わる。
「いや、その…ちょっとだけ、もしかしたら？みたいな…」
慌てて取り繕っても、時すでに遅し。
タメ息が聞こえたのちに、なぜ虫歯を放置してはいけないのかについて、長々と話された。
普段は凄く優しいのに、こういうときは途端に厳しくなるんだから。
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かな - このお話大好きです！更新まってます！ (2019年3月15日 20時) (
レス) id: 370aedeca5 (このIDを非表示/違反報告)
まさ - 更新楽しみにしてます！ (2018年12月30日 11時) (レス) id: 1a9a4a3f85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いております。リクエストなのですが、主人公ちゃんが体調を崩してしまったけど、それを隠してシゲと外に出かけてその出かけた先で主人公ちゃんが倒れてしまうようなお話が見たいです！ (2018年11月20日 7時) (レス) id: d682aba4cc (このIDを非表示/違反報告)
はるあ(プロフ) - 増田くんお医者さんバージョンも見たいです！ (2018年11月12日 11時) (レス) id: 6620f45835 (このIDを非表示/違反報告)
gaku2010aya(プロフ) - はじめましてです。いつも楽しく読んでます。もしよければ、ゆうくんが体調を崩して入院してしまうお話が読みたいです。よろしくお願いします (2018年11月11日 23時) (レス) id: 745be5a5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2018年11月4日 10時
