風邪1 ページ1
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「祐くん、おはよ！朝だよ！」
朝、掃除をした後、祐くんを起こす。
キッチンでは、成亮さんが朝ご飯を作ってくれている。
昨日は遅く帰ってきたんだから朝は寝てて、と言ったのに、好きでやってることだからと笑いながら、今日もキッチンに立ってくれている。
そんな成亮さんは、病院の救急科の医師をしている。
ウチの2番目の兄、貴にぃの後輩だ。
成亮さんと知り合ったのは、その縁だ。
「んぅ…ぉはよ」
目を擦りながら起き上がった可愛い息子は、現在4歳。
私が言えたことじゃないけど、イタズラ好きで病院嫌いで、ほとほと手を焼いている。
「お父さん、向こうで待ってるよ？」
普段、成亮さんは忙しくてあまり家にいないため、それを聞いた祐くんはさっきまでの眠気は何処へ行ったのかというほどに機嫌良くリビングに走っていった。
祐くんを追いかけてリビングに戻ると、祐くんは既に嬉しそうに成亮さんに抱っこしてもらっていた。
「ちょうどご飯出来たから食べよっか。
ほら、祐も座って。」
「はーい！」
「「「いただきます」」」
成亮さんの作るご飯は、さすが医者とでも言うべきか、栄養バランスがかなり考えられている。
高校で保健の先生をやっているため私もそこそこ栄養バランスに関する知識はあるけど、家で実際にバランスを考えて作ることはなかなかできない。
祐くんが産まれる前は、一人のときに適当にご飯を済ませて、よく小言を言われたものだ。
「あ、そうだ。
祐くん、今日は慶ちゃんに保育園にお迎えに来てもらって、向こうのお家にお泊りするからね。」
慶にぃは、成亮さんと同じ病院で小児科医をしている。
祐くんにデレデレで、昨日は当直だったため今日は休みだから、そんな提案をしてくれた。
「えー、お母さんは？」
寂しそうに聞いてくるから、とても可愛い。
「お母さん、お仕事あるの。
お仕事終わったら、祐也くんが寝る前に向こうのお家に行くから。
慶ちゃん、祐くんと遊びたいなーって言ってたよ。」
「祐くん、慶ちゃんと遊ぶ！」
「良かったな、祐。」
成亮さんが頭を撫でると、祐也くんはニコニコととても可愛い笑顔を見せた。
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かな - このお話大好きです！更新まってます！ (2019年3月15日 20時) (
レス) id: 370aedeca5 (このIDを非表示/違反報告)
まさ - 更新楽しみにしてます！ (2018年12月30日 11時) (レス) id: 1a9a4a3f85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いております。リクエストなのですが、主人公ちゃんが体調を崩してしまったけど、それを隠してシゲと外に出かけてその出かけた先で主人公ちゃんが倒れてしまうようなお話が見たいです！ (2018年11月20日 7時) (レス) id: d682aba4cc (このIDを非表示/違反報告)
はるあ(プロフ) - 増田くんお医者さんバージョンも見たいです！ (2018年11月12日 11時) (レス) id: 6620f45835 (このIDを非表示/違反報告)
gaku2010aya(プロフ) - はじめましてです。いつも楽しく読んでます。もしよければ、ゆうくんが体調を崩して入院してしまうお話が読みたいです。よろしくお願いします (2018年11月11日 23時) (レス) id: 745be5a5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アキ | 作成日時：2018年11月4日 10時
