もしかして…トリップしちゃった系ですか？*６*

大概*青野* ページ7

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「わぁ、飛んでる！」

「ワイヤーとかかな！？」
「当たり前だよ〜」




という観客の声。



因みにワイヤーなんて物は一切使っていない。



紅子の赤魔術だ。



紅子も結構大胆だよね。




私たちはほうきで舞台袖まで行く。



今は青子のシーン。




「今度は絶対！ぜーったい捕まえるんだから！！」




…もはや台詞というより青子の本心だな。



快斗と私は顔を引きつらせていた。



あまりに…本心過ぎて、



セットぶん殴っていた。



…壊れてないかな、あれ。



＊




「先ほどぶりですね」


「キ、キッド…！？」



思い切り顔をしかめる彼女に一言。



「綺麗なお嬢さん…、貴方には笑顔のほうがお似合いですよ」



耳元で囁く。


気を反らしている隙に、宝石を盗む。



顔を離すと、見えたのは真っ赤な顔の青子。



え、と…なんかしたかな私。



とりあえず、台詞。



「予告通り、宝石はいただいていきます。

まぁ、すぐに貴方のもとへ戻るでしょうが…。

では！」



「ぇ、ぁ…う、まっ、待って！！」



ちょ、めっちゃどもってるけど。



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