僕達､物怪庵の方ですが？【不機嫌なモノノケ庵】【募集中】

四ノ怪【ユウカside】 ページ8

イ「コウラのやつ､見境ねぇな」




シ「芦屋の耳よりシズクの方がいいのに…」ゴリゴリゴリ



シズク…ホント主バカだな…





「シズク､落ち着いて」



シ「は〜い！」





イ「(収まったっ！？)コウラ！遊んでねぇで薬出してくれ！」





コ「そうだったァ､言うのを忘れてたわァ｡あの薬､今はないのよォ」



イ「ない…ってどういうことだ？」



芦「品切れなんですか？」




ヒ「芦屋も敬語を使っているにゃと！？」



ヒヨリ…




コ「いつもイツキに売る分は作り置きしているからァ｡なくなるってことはないんだけどねェ｡この間他のお客様に渡してしまったのよォ」




イ「はぁ！？何でッ！！」




「物怪庵主､冷静になれ｡貴方はこの間現世で祓った妖怪に亀薬堂を紹介したんでしょ？何かギーギー言う妖怪…だよね？」




その時僕も居たしね




シ「その通りじゃ…」




芦「それ､ギギギの親分ですよ！良かった､無事に来れたんだ！」



イ「あ――――あの妖怪か」




そんな名前の妖怪なのか…？




ユ「その親分さん？が亀薬堂に来て､薬がほしいって頼んでいたよ…」





ヒ「代金は持ってないって言ってたし､でもイツキの紹介って言うからコウラがいくつか傷薬を渡していたにゃ！」





コ「2人の言う通りよォ〜､もちろん薬代は物怪庵にツケたからねェ」




やっぱり､物怪庵の奴か…紋章があるからな…主であってた




シ「その時､イツキに渡す薬もあげちゃったんじゃよ…イツキが怒るの分かってたけど､あんな姿の妖怪を見たら渡さずにはいられのうて…」



その気持ちは分かるな…




イ「いや…怒鳴って悪かったな｡ユウカ？も止めてもらってありがとう｡うちの客に気遣ってくれてありがたいよ」



「礼は言うな…」



腹立つから…人間に礼を言われるとは…




イ「…コウラ､世話をかけた上に悪いんだが､あの薬を急いで作ってほしい｡勿論その分の代金は支払う｡頼む」




芦「(安倍さん､何か焦ってる？あの薬､急いで必要なものだったんだ)」







コ「フフッ､ゆすったらイツキの目がもらえそうねェ」



シ「まだ渡せないけど､もう少しででき上がるから！」



だからさっきからゴリゴリやっておおたのか…





コ「今､ちょうど仕上げ作業をしてるところよォ｡数は少ないけど､今日中には渡せるわァ｡まだ時間はかかるけどしばらく待てるゥ？」




イ「あぁ」




コ「待つならァお願いがあるんだけどォ､イツキと芦屋くんとユウカ､ユリ､ヒヨリのォ「手」が欲しいのォ」



…ww

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