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210話;癒し癒され ページ10

『嫌な事があったらコレに限るんだ、ある意味俺にしかできないんだがな』









そう作った笑顔で言いながらテキパキと俺には分からない準備をしていた、そして立て掛けてあったA君に似合う青いエレキギターを抱えた。

そのまま舞台まで歩いて
おもむろにギターを構えた。



…そしてちょっと大きめのBGMが流れる、
確か…【ナイト・オブ・ナイツ】だったな、
歌詞の無い…彼の居た世界は名曲が
多いんだな、少し羨ましい。









「(そうか、この曲…確かにストレスは発散できるな、特に彼は気持ちよく弾けるから尚…)」









早弾きがメインのこの素人の俺でも難しいと分かる曲を汗一つ流さずに狂い無く完璧に弾く彼の姿と真剣な表情もだが、
ラスサビの辺りでゾワッ!と二の腕が痺れる感覚がした、とにかく格好良い…。









『…スッキリしたな』









先程の作った笑顔から本当の微笑む様な笑顔に戻ったのを見て、本当に機嫌が直ったのが分かった。









『なぁ赤井さん、後は赤井さんに
癒して貰って本当に終わりなんだ、



癒してくれないか(優しい囁きイケヴォ)』









ギターを置いて俺に近付いて来たと思えば俺の手を握ってそんな風に言われたらっ…俺は死にそうになるだろっ…!!









「あ、あ、あぁ、俺で良ければ…」

『フフッ、何だその告白でもされた
純情男子高校生の様な返答、面白いな』

「ぅ〜…」

『な、おいで』

「…できる限り癒そう…俺にできるか…?」









その後は彼の自室で抱き締められたり撫でられたり抱き枕にされたりといつもより密着して過ごした、その間俺はずっと顔を真っ赤にして震えるだけだった、
とても不甲斐なく恥ずかしかったがそれでもA君は嬉しそうにしていたから…まぁ…良いか。









「A君…俺は君を癒せたか…?」

『ん?んー、赤井さんが居るだけで
癒される、あ…普段から癒されている』

「そ、そうか…(顔真っ赤)」

『いつまで経っても俺の事が好きって想って
くれる所が好き、そんな所が癒される』

「…ぁ」

『はぁ、可愛いな』









…どうやら俺はうまくA君を癒せた様だ、
良かったと安心して、その後も彼と
ずっと夜まで一緒に居た。

211話:拉致救いに行く→←209話:機嫌悪い二人



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Tyrant(タイラント)(プロフ) - TAKEさん» いっぱい見てくだせぇ(*´▽`*) (7月7日 1時) (レス) id: e5e9e3c1c5 (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - 好き過ぎて50回以上見てます!!!!♥️ (7月6日 19時) (レス) @page15 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - ヒロさん» どっちも好きなので良いかもですね!私の忙しさが減った&コナン熱再発したらやろうかな?と考えておきますね (2021年2月24日 0時) (レス) id: 8824dda887 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - またコナンの小説書くことがあったら夢主が新曲で夜に駆けるとうっせえわをライブで歌うお願いします (2021年2月23日 21時) (レス) id: 1bc8815f03 (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - アイトさん» ダンロンの方も!?あっちはまだ中学の時に書いた今よりランクが下がった作品だったのでしたがこうして楽しく読んで頂ける方が居るのがとても嬉しいです!ありがとうございました! (2020年8月9日 15時) (レス) id: 8824dda887 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyrant(タイラント) | 作成日時:2020年5月24日 22時

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