【名探偵コナン】俺は赤井秀一にベタ惚れ……されている Part3【男主】

69話;今日から恋人 ページ9

〜No.side〜





…Aと沖矢は砂浜に戻る最中、
俺がまだ好きか？と聞いていた。




沖矢は突然のAの台詞に驚きを
隠せず、間抜けな声を出してしまった。









「…………え、あの、え、それは……」









可哀想な位に顔を真っ赤にさせて狼狽える沖矢を笑わずに、Aは真剣な表情と声でしっかり目を合わせ、更に聞いた。


沖矢は膝位の塩水の感覚も忘れて、
小さな声でそのAの真剣な表情を
直視できずに目を反らしながら答えた。









「…好きです」









と、それを聞いたAは
表情を変えず更に聞いた。









『…それは恋愛的な意味でか？』









沖矢はうつ向きつつも答えた。









　





「…はい、ずっと好きです、いつの間にか苦しい位に、好きになっていました、勿論今でも…」









…その声は微かに掠れ、震えていた、





Aはその表情と声に、
また爆弾を落とした。









　









　









　









『受ける、つったら…どうしたい？』





「……ぇ」









目を見開き顔を上げると、いつも通り
クールなAの顔があった。









『…その告白、受けようと思った…
これからよろしく頼む、…恋人として』









すっと目を反らしながら、頬は赤くなっていないものの、照れた様にAは答えた。









「…え、え、え？」









困惑、動揺して言葉すらも
出なくなってしまった、





告白を受ける？これから恋人として？？
沖矢はキャパオーバーを起こしてしまった。









「え、うそ、なんで、うける？ですか？」

『……そのままの意味だ、あと動揺しすぎ、
こんな場所で悪いが…足もだが頭も冷えてる』









それとも…と呟き、囁く様な声で言った。









『沖矢さん、…嫌か？』









　









「っ……よろしくっ、お願いします！」







　

また涙目になりながら、喜びのあまり膝から崩れ落ちる沖矢を、男気のあるAはしっかり抱き締めた。

70話:ホテルへ帰る→←68話:まだ好きか

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す