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42話:衝撃的な報告 ページ12

その表情は晴れやかだった、
まだ泣いてはいるが。









「…まさか、電話の相手って…」

「そうよ、明美お姉ちゃんよ」









と今までに見た事の無い笑顔で言う
灰原にコナンは驚きを隠せなかった。









「何で…」

「血糊入り防弾チョッキよ、
それをAさんが着けてくれたのよ」

「Aさんが!?
組織とは関係無い筈…!」

「えぇ関係無いわよ?銀行強盗直前に様子の可笑しいお姉ちゃんをAさんがたまたま見付けてくれて、



話を察してそれをくれたんですって、
うふふ、お姉ちゃん生きてた…」









と嬉しそうに言う灰原に、コナンは
唖然としながらもは、は…と笑った。









「そうか…明美さん、生きてたのか…
アレは…ただの演技だったのか…」









目の前に居ながらも助けられなかった
あの人が生きていた事実と喜びで、

コナンの心の霧が晴れて行く感覚がした。









「何処かのマンションで暮らしてるんですって、Aさんが今でも援助してくれるらしいわ」

「…とても良い知らせが聞けて良かった」

「そうね、私Aさんに土下座
してでもお礼言わなくちゃね」

「そうだな…俺もう行くな」

「えぇ、またお見舞い行きましょう」









そう言い残してコナンはすぐ隣の工藤邸に駆け
込んだ、上がる口角を隠さず呼び鈴を押す。









「[はい、どちら様でしょうか]」

「昴さん開けて!どうしても
伝えたい事があるんだ!」

「[おやコナン君、分かりました]」









すぐ開けてくれた沖矢の横をすり抜けて行った
コナンに少し驚いた様だがすぐに対応する。









「どうしたんだいコナン君、
何か良い事がありましたか?」









沖矢は息を荒くしたコナンの表情で
「良い知らせ」と察した。









「すっっごくね…赤井さんに会いたいな」









そう言うと、沖矢はスッと真顔になり、
そのまま別室に向かった。

そして赤井秀一の姿になった赤井はコナンを
招き向かい合う様にソファーに座った。









「どうしたボウヤ、
そんなに嬉しそうな顔をして」









コナンは一息を付いた後、
とびきりの笑顔で単刀直入に答えた。

















 

「明美さんが生きてた」

43話:動揺し過ぎる→←41話;ある人の電話番号



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ポテト - 主人公が赤井さんに起こる場面のセリフ「おきやぁ!」が「おぎゃぁ!」に見えてしまって吹きました笑 小説面白いです!頑張ってください! (2023年1月26日 20時) (レス) @page18 id: 1c2bcbd3b2 (このIDを非表示/違反報告)
Tyrant(タイラント)(プロフ) - みねさん» えー、一分曲だと思うんですけど、【すりぃ】さんのですよ?後ありがとうございます! (2021年2月27日 11時) (レス) id: 8824dda887 (このIDを非表示/違反報告)
みね - あの〜、今更ですけどエゴロックって3分ぐらいあると思います。後最高でした! (2021年2月26日 7時) (レス) id: 020e8c48d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Tyrant(タイラント) | 作成日時:2020年3月23日 23時

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