第56話 隠れて逃げて ページ6
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体操服に着替え、用意されてたお弁当を食べ終わると、ついにレクリエーションの時間。
「秋、捕まりそうになったら、いつでも私を置いて行っていいからね……」
「何言ってんの」
「だって、走りたくないもん」
私がそう言うと秋は指を立てて、ノンノンノンというように左右に振った。
「違うのよA。走るんじゃないの」
「え？」
「見つからないように隠れながら、逃げるの」
「じゃあ、見つかったら？」
「そりゃあ、走るしかないね」
「何それ〜、結局走るしかないじゃん」
何この茶番。
もし見つかったら、秋に置いて行かれる未来しか見えない。つらい。
「まあ、頑張ろうよ！A！」
秋はいつにも増して、ハツラツとしている。そうだよね、マネージャーとはいえ、こういうの得意分野だもんね。
「そういえば、豪炎寺くんは？」
「あー、ご褒美カードを集めるのに、駆り出されてるみたいだよ」
「へぇーさすが豪炎寺くん」
走るのが速いご褒美カード要員たちは、少し離れた場所で作戦会議を開いている。固まってあれこれ言ってるのが聞こえた。
ご褒美カードを見つけつつ、鬼から逃げるなんて高度なことは、もちろん私にはできないから、ひたすら生き残ることに徹したい。
見つからないように、最後までうまーく逃げ切りたい。
ただそれだけ。
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pomme(プロフ) - 鈴松しおん@誤字り姫さん» ありがとうございます！！そんなふうに言っていただけるなんて……！とても嬉しいです(;o;) (2020年12月24日 18時) (
レス) id: 79d93abb26 (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@誤字り姫(プロフ) - 完結お疲れ様です、そしてありがとうございます！見させていただいてる身としては本当に楽しかったです…! (2020年12月24日 12時) (レス) id: 260ef51d68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2020年10月25日 14時
