第100話 明日も、君と ページ50
.
「ひゃあ、寒いねぇ」
「まあ、冬だしな」
うん、たしかに。冬だもん。
ほうっと息を吐くと、白く凍った。
「手出して」
「手？」
『はい』と、両手を修也に差し出すと、私の右手に指を絡めて、自分のポケットに突っ込んだ。
「これで寒くないだろ？」
途端にブワッと顔が熱くなった。
「寒く…ない……かも…ね」
「ふっ、顔真っ赤」
「修也のせいじゃん……」
「なら、やめた方が良いな？」
「あっ、や。いや、このままで……いいです」
「そうか」
嬉しそうな顔をする修也。
悔しくて、人差し指と親指で修也の手の甲をつねった。
「痛っ」
「てか、修也の手、冷たすぎない？」
「そうか？でも、さっきA、寒くないって……」
「それとこれとは別だよ」
.
「この後どうする？早めに帰っちゃう？」
「そうだな、そうしようか」
「ね、せっかくだし、ちょっと良いお肉買って帰ろうよ」
「いいなそれ」
「ね！」
「俺、すき焼き食べたい。Aは？」
「ふふ、私もすき焼きがいいかなーって思ってたとこ」
「じゃあ、決まりだな？」
「うん！」
隣を見上げると、ふわっと微笑む君。
ああ、幸せだなって、心からそう思う。
明日も君と、一緒にいたい。
いや、明日だけじゃ足りない。
明日のその先も、ずっとずっと、君の隣を歩いていたい。
大好きな君の笑顔を見ていたい。
君は、どう思う？
「俺？俺も……ずっとAの側にいたい」
〔Fin〕
____________________________________
Aさん！最後まで読んでくださり、ありがとうございました！
本当に、感謝しきりです。ありがとうございましたヽ( ´¬`)ノ
豪炎寺くんとAさんのゆるふわで暖かい日常を書きたくて作ったのですが……、気に入っていただけてたらいいなぁと思います。
もしそうなら、私はもうめちゃくちゃ嬉しいです！！
体調には十分気をつけてくださいね！
それでは！
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←第99話 いつか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pomme(プロフ) - 鈴松しおん@誤字り姫さん» ありがとうございます！！そんなふうに言っていただけるなんて……！とても嬉しいです(;o;) (2020年12月24日 18時) (
レス) id: 79d93abb26 (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@誤字り姫(プロフ) - 完結お疲れ様です、そしてありがとうございます！見させていただいてる身としては本当に楽しかったです…! (2020年12月24日 12時) (レス) id: 260ef51d68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pomme | 作成日時：2020年10月25日 14時
