第86話 独占欲 ページ36
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目が覚めるとお昼過ぎで、思ったよりもしっかり寝てしまってたみたいだった。
二人で遅めのお昼を食べた後、することないからって、ちょうどいい時間から始まる映画を探して、それを見に行って、その後、買う気は無いけど服を見て……。
それから、スーパーで食材を買って、と。
「修也といると、楽しいね」
すると、『俺もだ』と、私の手を握り返した。
大した事件もイベントも特にない、ありきたりな時間の使い方。
それなのに、おかしなくらい幸せで、楽しかった。修也といると、何気ないことが不思議なくらい大切に思えた。
しかも、お互いに同じことを思ってるのが、笑っちゃうくらい嬉しくて。
こんな日がずっと続けばいいのに。
留学なんて、やめてさ。
ずっと、こうやって、私の手を握っててよ。
寂しくなって、夜の公園でぼーっとする毎日なんて嫌。
離れたくないし、
離したくない。
好きだから。
大好きだから、側にいてほしい。
きっとこれが独占欲、ってやつだ。
「好きだよ」
「どうした？急に」
修也がちょっと焦ってる。
焦ってるところも、可愛くて、愛おしい。
「何となく、言いたくなって」
本当は、“行かないで”って言いたいけど、伝えると困らせちゃうから。
たった2文字の言葉で、誤魔化した。
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pomme(プロフ) - 鈴松しおん@誤字り姫さん» ありがとうございます！！そんなふうに言っていただけるなんて……！とても嬉しいです(;o;) (2020年12月24日 18時) (
レス) id: 79d93abb26 (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@誤字り姫(プロフ) - 完結お疲れ様です、そしてありがとうございます！見させていただいてる身としては本当に楽しかったです…! (2020年12月24日 12時) (レス) id: 260ef51d68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2020年10月25日 14時
