第65話 漂流 ページ15
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季節は瞬く間に過ぎ去り、私たちはぬるっと高校生活を終え、そのままぬるっと大学に進学した。
「Aとこうやって話すの、久しぶりだよね？」
「ほんとだよ！秋と同じとこにしとけばなーって今さら思ってるもん、私」
「やだ、奇遇、私も。やっぱりねぇ、Aがいないとつまんないのよ」
「良い意味なの？それ……」
「そりゃあ良い意味に決まってるじゃない。そういえば、豪炎寺くんとはどうなの？上手く行ってる？」
秋はアイスコーヒーのストローを指でくるくる弄んでいる。
「うーん。上手く行ってるってか、それ以前になかなか会えてなくて」
運良く修也と同じ大学に進学できたはいいものの、学部もキャンパスも違う。だから、会える機会が格段に減った。
今まで何となく会ってたのが、これからは“約束”がなきゃ会えない、みたいな。
会えるのは良くて週一。
連絡は取り合ってるけど、それだけだと物足りなさを感じてしまう。
それを秋に伝えると、『あ〜』って項垂れた。
「まあでも、それはそれで楽しいよ？」
たまに会えるワクワク感がね。意外と楽しかったりするんだ。
「はぁ……Aは健気だねぇほんと。良い子良い子」
秋は慰めるみたいに、私の頭を優しく撫でた。
それがちょっぴり嬉しかった。
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pomme(プロフ) - 鈴松しおん@誤字り姫さん» ありがとうございます！！そんなふうに言っていただけるなんて……！とても嬉しいです(;o;) (2020年12月24日 18時) (
レス) id: 79d93abb26 (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@誤字り姫(プロフ) - 完結お疲れ様です、そしてありがとうございます！見させていただいてる身としては本当に楽しかったです…! (2020年12月24日 12時) (レス) id: 260ef51d68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2020年10月25日 14時
