第24話 違和感 ページ24
◇◇◇◇◇◇◇◇
パチパチ光って、ぽとりと落ちる線香花火。
ダイナミックでかっこいい花火も好きだけど、私はこういう控えめなのも好き。
A、大丈夫かなぁ。
ヴヴっと、ポケットに入れていたスマホが静かに振動した。
Aからだ。
“鬼道くんと一緒に帰ることになった アイスまた今度食べようね”
そっか。
アイス食べたかったなぁ、なんてね。
あれ？そういえば、断るって言ってたのに、何で一緒に？
暗いから送っていくにしても、断ったあとじゃあ、かなり気まずいと思うんだけど。
気になる……。
モヤモヤした頭のまま、新しい花火に火をつけた。
.
休み明けの火曜日、Aの様子が少しおかしかった。
一点を見つめて何かをずっと考えてるみたいな感じで、ときどき伸びをしたり、頬杖ついたり。
私が真後ろに立っても、ぜんっぜん気づいてくれないし。
これは、確実に何かあったね。
「A」
後ろからAの頭を撫でると、肩がピクリと動いて、やっとこっちを見てくれた。
よかった、思ったより元気そう。
でも、目の下にうっすらとクマができてる。
「大丈夫？」
「大丈夫だよ〜」
首を触って、へらりと笑うA。
うん。笑ってるけど、大丈夫じゃなさそう。
あの日、鬼道くんとの間に何かがあったのは明白で、Aはそれについてめちゃくちゃ悩んでるんだと思う。
こういうときこそ、私の出番かな？
ね？A。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pomme(プロフ) - 豪炎寺修也推しさん» いつもありがとうございます！ゆるゆる頑張ります（＾ｖ＾） (2020年4月24日 23時) (
レス) id: d65527bd76 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺修也推し - 真っ赤な空の下でから来ました。ここまで読んだだけでわくわくどきどきが止まりません！pommeさんのペースで頑張って下さい！ (2020年4月24日 20時) (レス) id: e2e58e1092 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pomme | 作成日時：2020年4月19日 10時
