第07話 口角を上げよう ページ7
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『いる』と答えた豪炎寺くんの頬は、心なしか赤く染まっているように見えた。
「そっかぁ。だから、告白されても別にって感じなんだ」
「…まあ、そういうことになりますね」
そう言って、今度は恥ずかしそうに笑った。
こんなふうに笑うんだ。
胸の奥よりも、ずっとずっと深いところがギュッと鈍く痛んだ。
頭ではダメだってわかってても、身体は勝手に反応する。
ざらざらした気持ちにそっと蓋をした。私は違うって言い聞かせて。
それで、『そっか。それならそうなるよね』って、笑ってみせた。
慣れない作り笑顔。
頬がぴりぴりするけど、豪炎寺くんにはきっとバレてない。
私の知らない誰かに夢中な君が、その外側にいる私の小さな変化に気づくはずがないのだから。
「そろそろ行く？」
立ち上がって、豪炎寺くんの方を見る。
『そうですね』って立ち上がった君は、私より頭ひとつぶん大きくて、思わず見上げた。
少しだけ不思議そうな顔をした豪炎寺くんが、ふわりと微笑んだ。
蓋をしても、気づかないふりをしても、それだけで、私の胸はいとも簡単に高鳴ってしまう。
ダメってわかってるのに。
春の匂いのする風が私たちの間を通り抜けてく。
『まだちょっと寒いね』なんて言いながら、歩幅を合わせてゆっくり歩いた。
「もう、ファンの子に言っちゃえばいいのに。好きな人いるからやめてって」
冗談っぽく、へらりと笑った。
私が放った余計な一言に、豪炎寺くんもつられて少し笑った。
ほら、大丈夫。ふつうに笑えてる。
「それ、預かるよ」
「あぁ、ありがとうございます」
「うん。頑張ってね」
タオルとドリンクを受け取って、軽く手を振って笑いかける。
『行ってきます』と言って走り出そうとした豪炎寺くんが突然後ろを振り返った。
「先輩、そっちの方がいいです」
「ん？何が？」
「笑顔」
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pomme(プロフ) - 雪華さん» 高評価ありがとうございます！ごめんなさい…そのあたり詳しくないです（ ; ; ） (2021年3月18日 20時) (
レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!東方は知ってます？私は東方の霊夢・チルノ・大妖精・魔理紗は大好きです! (2021年3月18日 9時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 星猫さん» 知ってるアニメ……？何ですかねぇ。メジャーどころはほとんど知ってるんじゃないかな〜と思います。イナイレはもちろん好きですし、あとは呪術とか金カムも好きです〜！ (2021年3月9日 20時) (レス) id: 7207ce4c56 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月9日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2020年12月31日 5時
