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第65話 勝負の時間 ページ16






『どこが』と、食いかかる影山くんをまあまあとなだめる。そんなに怖い顔しないでよ、お願いだから。



「最初に好きになったのは、運動会のときなのはその通りなんだけど……、その、離れてた期間は全然思い出したりもしなくて…」


「それ無駄に傷つく」


「それは、ほんとごめん。……だけどさ、烏野に来たら、大きくなった影山くんがいてさ。最初はびっくりしたし、それこそ全然意識してなかった。けど、一緒にすごしてくうちに、私この人のこと好きだなぁって、思ったの」


「ふーん」


「“ふーん”て何。で、……つまり、何が言いたいかと言うと、離れてた期間をバサッと省いたら、もうずっと影山くんのこと好きってことになるわけ。わかる?」


「まあ、わからんでもないな。…省くのは違ぇと思うが」


「とりあえずそれは、置いといて……」



一番伝えたいこと。

それを伝えるための前置きが超長くなった。


刻一刻とタイムリミットが迫る中、影山くんの方に向き直って、その手をギュッと握りしめた。



影山くんが『どうした』と、私の頬を親指でさらりと撫でた。

心地よくて、思わず目を瞑ってしまう。



「……私ね」


「うん」


「影山くんが思ってるより、影山くんのこと好きだよ。……一緒にいるだけで胸がギュッとしちゃうくらい」


「ふっ、それは重傷だな」


「そうだよ。責任とってよね」


小さく笑った声を聞いて、私も釣られて微笑んだ。



そして深く、息を吸った。





「……飛雄くん。…私は……、あなたのことが、大好きです」




そう言うと、君はハッと目を見開いた後、私の頭をくしゃりと撫でた。

今までで一番、柔らかくてとろけそうな笑みを湛えながら。



「ありがとう」



恥ずかしくて何も言えないでいると、『それ言うために、いっぱい練習したのか?』と、意地悪そうに笑った。



「う、うるさい」


「でも、嬉しい。Aは一生“影山くん”で通すのかと思ってたから」


「あんまり期待しないでね。気抜いたらすぐ影山くんって呼んじゃうと思うから」


「なら、全力で気合い入れてけ。な?」


「無理」

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pomme(プロフ) - riさん» ありがとうございます〜!!🫶🏻 (2022年5月21日 16時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
ri(プロフ) - 最高でした〜〜🥲💗💗💗 (2022年5月21日 10時) (レス) @page50 id: d86ac26d68 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 黒猫。さん» いつもありがとうございます!!!黒猫さんの熱超ヤバいし、嬉しすぎるし、ありがたいしで狂っちゃう!もうほんと、マジありがとうございます🫶🏻🫶🏻頑張ります〜! (2022年5月6日 20時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫。(プロフ) - うわああああ!!…わあ。語彙力吹っ飛びました!!もう!好き!コメ欄が黒猫ばっかになってすみません本当に!愛が溢れてまう…!!とりあえず主様を神と崇めさせていただいてよろしいでしょうか!!かっ…げやまぁ!!完結まで応援しますわ…影山との恋の行方を見届けます! (2022年5月5日 20時) (レス) @page42 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 黒猫。さん» ありがとうございます!!!嬉しすぎて、もう泣いちゃう!!素敵なありがたすぎるお言葉、何度も読み返してニンマリしてます……🫶🏻いい夢見れそう… (2022年4月11日 23時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pomme | 作成日時:2022年1月20日 23時

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